第25回米国柴犬審査会に40頭出陳:最優良犬に「架那仁号」

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出陳40頭の中で今年の最優良柴犬に選ばれた若犬Ⅱ組の「架那仁号」


入念に1頭いっとう審査する桐生和好日本犬保存会公認審査員(右下)


 米国柴犬愛好会(リサ・シェリー会長、勝本价爾代表)主催、社団法人・日本犬保存会後援による第25回「米国柴犬展・審査会」がこのほど、日本から桐生和好日本犬保存会公認審査員を迎えて、ガーデナ市内の公園で開催された。
 この日は、カリフォルニア州内はもとより、オレゴン州、コロラド州、イリノイ州、ネバダ州、ワシントン州、カナダなどから計40頭が出陳。年齢、性別に分かれた部門ごとの優秀犬が選定され、最も注目されたオスの部では若犬Ⅰ組のカリフォルニア州アップランドの「玉竜号」(日本犬保存会登録番号22-15256、マリサ・ウイルソンさん所有)が優勝した。また、メスの部ではコロラド州から出陳した若犬Ⅱ組の「架那仁号」(日本犬保存会登録番号22-5120、ビル・フレッチャーさん所有)が優勝。
 全出陳犬の中の最高位を決める最優良犬審査はこの2頭で競われ、「架那仁号」が晴れの栄冠を獲得、優勝記念盾、リボンのほか賞品が贈られた。雌犬が全体の最優秀賞に選ばれたのは久しぶりの快挙とされる。「架那仁号」は最優良米国産犬賞も併せて獲得した。
 柴犬の審査は通常、幼稚犬(4カ月未満)、幼犬(4〜6カ月)、若犬Ⅰ(7カ月〜1年)、若犬Ⅱ(1年〜1年半)、壮犬(1年半〜2年半)、成犬(2年半以上)に区分され、それぞれオス、メス別々に審査が行われる。

メス幼稚犬の部で2位となり、オーナーの櫻井賢さん(サイプレス市)に抱かれる「南加の蕾号」


 審査は、日本犬の本質とされる悍威(かんい=気迫と威厳)に富み、良性(忠実で従順)で、素朴(落ち着いた風格があり、地味で素直な気品さ)をはじめ、一般外貌、体高、被毛、歯牙、歩様など12年項目にわたる総合評価で行われた。
 桐生審査員は「雌犬が最優秀柴犬に選ばれたが、架那仁号はメスらしい優しさに加えて容貌も優れ、体高と体長のバランスがよく、被毛も日本犬の特長を持っていて全体にムラがない」と講評。また「各部門の1位、2位の柴犬は日本の審査会に出しても良い成績を収めるだろう」と述べ、さらにオス、メスともに米国産がベスト柴犬に選ばれたことは、柴犬が着実に米国でも普及してきていることの証明でもあり、喜ばしい」とし、関係者の長年の貢献を称えた。
 審査会場には早朝から200人近い観客が集い、愛犬家を自負する人びとは審査の進行を見つめながら「柴犬談義」に花を咲かせている。そんな会場の雰囲気について桐生審査員は、「日本での審査風景と比べると、観客も出陳犬のオーナーたちも、皆が一体となって審査会を楽しんでいるのがとても印象的」だったとし、「ただ、太り過ぎの犬が日本より多いのが気になった」との寸評も付け加えた。 
 米国柴犬愛好会は会員数約50人で、柴犬展・審査会、セミナーのほか毎年6月にピクニックを開催して、会員相互の親睦と交流を図っている。問い合わせは勝本代表まで、電話714・821・9218。
【石原 嵩】
 
柴犬の特徴と特性

精悍さと優れた気品で柴犬は米国でも人気


 柴犬(しばいぬ、しばけん)は、日本古来の犬種。オスは体高 38〜41cm、メスは 35〜38cm 程度の小型犬種。 国の天然記念物に指定された七つの日本犬種(現存は六犬種)の一つで、指定は1936年。現存六犬種中唯一の小型犬種だが、飼育頭数は最も多く、日本犬の代表格とも言える。 
日本犬保存会によれば、現在日本で飼育されている日本犬種のうち、柴犬は約80%を占める。アメリカをはじめ海外でも人気が高い。
一般的な特徴は、短毛・立ち耳・巻き尾などにある。 毛色は赤(茶)・胡麻・黒、希に白などがあり、尾形も左巻き・右巻き・さし尾など、個体によって違う。
 性格は、血統による共通した特徴が少ないとよく言われるだけに、大きくなってどんな犬になるかは、子犬の時に主人にどのような飼い方、しつけをしてもらったかで決まる。 ただし、日本犬の一般的な性格として、主人に対しては非常に忠実、よそ者に対しては馴れ馴れしくせず、賢く勇敢で警戒心も強く、攻撃性が強めという傾向があるため番犬にも適する。

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