16社合同で焼酎試飲会―九州、沖縄の蔵元が焼酎紹介:販売促進・輸入拡大目指す

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参加者のタラ・デ・リスさん(左)に試飲を勧める薩摩酒造の本坊敦子さん

 焼酎と泡盛のおいしさを知ってもらい販売促進・輸出拡大を目的とする試飲会がこのほど、センチュリーシティーのインターコンチネンタルホテルで催された。九州、沖縄の蔵元16社が約50銘柄を売り込み、ストレートに水・お湯割り、ロックに加え、カクテルにも適すなど焼酎の万能性を訴えた。
 試飲会は、日本酒造組合中央会とJETROの共催。昼のビジネス関係者向けと夜の一般向けの2部に分け行われ、約150人が参加。日本酒・焼酎ソムリエの松本裕司さんによるセミナーも催し、好みに合ったおいしい飲み方を説明した。
 焼酎は、ウイスキーやブランデー、ウオッカ、ラム、ジン、テキーラなどと同じ蒸留酒で、アルコール分が多く味が強いのが特徴。製法は従来の複数回の連続蒸留が主流だったが、1回限りの単式蒸留の「本格焼酎」が近年人気を呼び、素材を生かした香り、味のよさが日本ではブームとなった。
 焼酎・泡盛の知識を深めたところで試飲へ。各蔵元は、自信の自社ブランドの特徴を分かりやすく説明し売り込みに努めた。薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)は、芋、コメ、麦の各焼酎を出品。同社営業の本坊敦子さんは、試飲者の多くが芋焼酎を好んだことに「びっくりした。これからの励みになった」と手応えを掴んだ様子だった。同社の国内販売は順調だというが、少子化に伴う人口減少を見越して、15年ほど前から欧米ほかアジア各国など海外に進出する。本坊さんは「(海外では)われわれ1社だけでは普及活動は無理である」とし、合同試飲会開催など他社と手を組んだ販路開拓を強調。「杜氏が丹精込めて作ったお酒を飲んでもらうためにがんばりたい」と意欲を示した。
 今回の訪米団の団長を務める同組合の部会長山内賢明さんは、米国での普及で地酒に後れを取る焼酎について「試飲会とセミナーを重ねていって、おいしさを知ってもらい広めていきたい」と抱負を述べた。韓国の「SOJU」と混同されている点を「まったく違った酒である」と力を込め、「販売のみならず日本の焼酎・食文化を通じて日米交流の役に立てれば」と願った。
 試飲会を催したJETROロサンゼルス事務所の木村茂所長は焼酎を「世界に冠たる日本文化の1つ」と自信を示す。焼酎が、和食のみならず西海岸に多い「エスニックやフュージョン料理に入り込んでいける」と力説。また、日本の酒造組合などが開く試飲会については「また一緒にできればいい」と共催の意向を示した。【永田潤、写真も】

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