LA市議会:バーノン市解散求める提案を支持

0

 カリフォルニア州のジョン・ペレス下院議長が提案していた、人口が150人以下の市は市組織を解散してロサンゼルス郡内の非市政化地域に組み入れるとする法案に対し、ロサンゼルス市議会は1日、全会一致でこの法案を支持した。同法案に該当するのはバーノン市だけで、今後の成り行きが注目されている。
 バーノン市は1905年に市政化され、広さは約5・2平方マイル。ロサンゼルス市の南西約5マイルに位置し、製造業、工業などが集まる産業地域で、約1800社が事業を営み、およそ5万人の労働者が働いている。しかし、実際に住んでいる住民はわずか95人という小さな市。LA市議会では、労働者の雇用を守ることを条件に支持された。
 昨年8月、ベル市に引き続き、同市でも市職員による高額報酬問題が発覚。2005年から、複数の前市職員が50万ドルから100万ドル近い高額年俸を受け取り、行政管理官と法律顧問を務めたエリック・フレッシュ氏は、08年に165万ドルの報酬を得ていたことが分かった。そのほか、職員らはファーストクラスでニューヨークやヨーロッパなどを旅し、高級ホテルに滞在するなどして、市民から徴収した税金で贅沢三昧の生活を送っていたことが浮き彫りになった。
 3年前には、レオニス・マルバーグ元市長の不正投票が発覚し起訴された。マルバーグ元市長はロサンゼルス市のなかでも高級住宅地として知られるハンコックパーク地区の豪邸に住んでいたにもかかわらず、長年バーノン市に住んでいたと嘘をついていた。同氏は汚職などの違法行為で執行猶予5年、罰金57万9000ドルの有罪判決を受けた。
 一連の事件を受けペレス氏は「今までで前例のない汚職事件。バーノン市の行政は透明性と責任が完全に欠如している」と訴え、法案作成に踏み切ったと説明した。さらに「市行政は職員の利益のために運営されていた。改善を試みようとしてもそれが実現できない状況だった」と行政体制の腐敗を指摘した。
 同市のマーク・ホワイトウォース行政官は「ペレス下院議長の法案は州憲法に違反する」と反対していた。
 LA市議会の周辺では多くの住民やバーノン市で働く人々が集まり、法案に対し賛成、反対をそれぞれ訴えた。また、バーノン市のビジネスオーナーや労働者組合が結成したグループが、雇用確保を訴える集会を行った。
 現段階では、法案の取り扱いについて話し合いが進行中であり、住民による直接投票が必要となるのか、州議会に議決権があるかなどについて今後煮詰めていくことになる。もし住民投票が行われる場合、バーノン市のほとんどの有権者は低価格の市営住宅に住んでおり、このことも投票結果に大きく影響するだろうと専門家は分析している。  

Share.

Leave A Reply