トヨタ・グランプリ:佐藤琢磨、全力疾走を誓う―被災者へ「早く元気になって」

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「日の丸」を背負って全力で疾走する佐藤。マシンには「With you Japan」のロゴが付けられている

 インディカードライバーの佐藤琢磨(KVレーシング)が同シリーズ(全17戦)の今季第3戦、第37回「トヨタ・グランプリ」(決勝17日午後1時、ロングビーチ)に出場するため現地入りし14日、南加日米協会(ダグ・アーバー会長)の招きでファンとの集いに参加し意気込みを語った。東日本大震災に対しては、子どもなどの被災者の窮状を訴え支援を求めた。
 ファンを前に、F1でも活躍した佐藤は、同じフォーミュラーカーでもインディカーは別物とし、レギュラーコース、オーバルコース、ロングビーチのような市街地コースのそれぞれに特徴があり「コースによって、エンジンのパワーやタイヤのグリップなどを考えて車を仕上げる。

ファンとのふれ合いを楽しんだ佐藤(左端)

とてもおもしろい」と述べた。強豪チームと競り合うレースを「経験が物を言うが、誰にでも勝つチャンスはある。とてもエキサイティング」といい、初優勝に意欲を示した。
 前レースで5位入賞を果たした好調の佐藤。昨年に次ぎ2回目のロングビーチについて「去年はぶっつけ本番に近い状態で走ったが、今年はセッティングのデータが揃っている。チームは、決勝までにきっちりと車を仕上げるエンジニアリング力があるので、コンペティティブなレースになると思う」と自信を示した。追い抜く個所が少ない同コースだが「予選でできるだけ前に付けたい。難しいけど、追い抜くことができるコースなので、前にいる車がいたらどんどん攻めて1つでも上に行きたい」と、全力疾走を誓った。
 佐藤は、東日本大震災の被災者救済のための活動「With you Japan」を立ち上げた。インディリーグとドライバーとの「橋渡し役」(佐藤)をこなしながら支援を継続する。他のドラーバーからレーシンググラブの提供を快諾されたといい、オークションにかけ売り上げを寄付する。
 被災者の心情を「ものすごい恐怖の中で闘っていると思う。大変な生活だけど今は耐えて、生き抜いてほしい」と思いやる。「単発的ではなく、長期的視野で支援を続けたい。サポートを続け、子供たちにはレースを見て夢や希望を持って、1日でも早く元気になってもらいたい」とエールを送った。
 トヨタグランプリの詳細は、ウエブサイト―
 www.gplb.com/
 【永田潤、写真も】

KVレーシングのピットで佐藤のマシンの前に立つ佐藤(左)とアーバー会長

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