加州:議員の公用車支給廃止=5年間で200万ドル節約へ

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 カリフォルニア州の財政難を受け、政府の諮問機関である市民補償委員会はこのほど、ガソリン代、保険料、修理費とともに加州議員に対し提供してきた公用車支給制度の廃止を5対0(1人欠席)で可決した。
 議員に対し無制限に公用車を支給しているのは、全米で加州のみ。
 ロサンゼルスタイムズ紙によると、2010年に議員が購入した公用車の費用は、少なくとも25万9000ドル。昨年12月に行われた調査によると、その中には、5万5000ドルのキャデラック・セダンや、5万2000ドルのレクサス・ハイブリット車などの高級車も含まれていた。公用車の使用は公務中のみ許可されているが、私用でも使われているかどうか取り締まりは行われていなかった。
 サクラメント・ビー紙によると、過去5年間で議員が起こした事故件数は122件に及び、修理費などおよそ76万8000ドル以上の税金が使われた。アンソニー・アダムス前下院議員は交通事故を4回起こし、およそ1万2000ドルの費用がかかった。しかし、さらに上をいく議員もいるという。また州は、議員だけでなく、その家族が事故を起こした際にも、修理代を支給していた。
 ダレル・ステインバーグ州上院議長のスタッフによると、40人の上院議員のうち、12人は公用車を使用していないという。しかし、2008年に行われた調査では、120人の州議員のうち21人が、同年1月から6月にかけて3000ドル以上のガソリン代を請求。サンフランシスコ・クロニクル紙は、議員が使った昨年のガソリン代の州負担額は、29万5624ドルにのぼると報じた。ガソリン価格が日々高騰する中、他人のガソリン代を支払うことに納得できない納税者の声も高い。
 今後、公用車の支給制度を廃止する代わりに、議員には月額300ドルもしくは年間3600ドルが支払われ、12月までに公用車を返還し、本人所有の車の使用が義務づけられる。これにより加州は、5年間でおよそ210万ドルを節約できると見込んでいる。
州議員の報酬は、退職金を除いて、平均して年13万1000ドル。これには9万5291ドルの基本給与と5700ドルのヘルスケア、7453ドルの車両経費などが含まれている。
 加州は266億ドルの財政赤字に直面し、予算削減のため州職員の一部は一定日数の無給休暇を強いられている。こうした状況が続くなか、無駄を省くことが当面の課題とされている。 

 

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