国峯流尚道会が春季吟詠大会:新会員3人が初披露

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先亡者と、東日本大震災の犠牲者に黙とうが捧げられた

国峯流詩歌吟詠尚道会(杉田国峯会長)は24日、ロングビーチ市のハーバー日系人会館で春季吟詠大会を催した。菁吟会から明光儀水さんが来賓として出席。およそ30人が集まる中、前会長の大迫国浄さんと、今年80歳を迎えた会員の本田国菜さんに、これまでの尽力と祝福の意を込めて、感謝の盾の贈呈式が行われた。「吟道即ち人道」の精神のもと、吟士らは日ごろの練習の成果を発揮し、吟友の発表に耳を傾けた。
 

師範吟詠の部で披露する南加地区理事長の仁田尾国康さん

大会を始めるにあたり、同会に貢献してきた先人、そして東日本大震災の犠牲者の冥福を祈るため、参加者全員が黙とうを捧げた。杉田国峯会長に代わり、南加地区理事長である仁田尾国康さんがあいさつに立ち、集まった吟士に対し、吟道を極めるべく、今後も練習に励むよう呼び掛けた。
 会場には新会員の泉美恵子さん、ウォルトン・スイ子さん、ジェンソン・美弥子さんの姿があった。3人は昨年の秋季吟詠大会に、友人に誘われ参加。泉さんは「吟士から発せられるその詩を初めて聞いた時、聞き惚れた」と振り返る。習い始めてから詩吟の難しさを痛感するも、練習を重ねるごとに以前は出なかった声が出るようになり、楽しみを見いだした。
 コーラスにも参加しているというウォルトンさんも、「同じ腹式呼吸でも吟じる時の発声は難しい」という。だが、「呼吸法の効果か、日を増すごとに体調が良くなっているのを実感している」と元気よく答えた。
 ジェンソンさんは、作者の人物像、そしてその詩を作った時の作者の心境を考えながら吟じるよう心掛けているという。習い始めてわずか4カ月ながら、3人が共通して口にするのは、詩吟を通して日本の歴史、時代背景が学べるということ。歴史を学びながら作者の心境に思いを巡らせ、当時の情景を描くことで、日本人としてのアイデンティティーを再認識しているようだ。
 また、漢詩を読み進めていくうちに、普段使わない漢字に出会うこともあり、発見と勉強の日々だという。
 後半は師範吟詠のあと、宗家遺吟が流れ、会場内に響き渡るその一語一句に、吟士らは聞き入っていた。【吉田純子、写真も】

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