東日本大震災:地元音楽家が復興支援―慈善公演開き1万1千ドル寄付

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進藤雄介首席領事(左)に寄付のチェックを贈る高瀬隼彦委員長

 東日本大震災の復興支援を目的としたチャリティーコンサート(高瀬隼彦実行委員長)が9日夜、小東京のロサンゼルス合同教会で行われた。地元音楽家とアマチュア合唱団が、約300人の聴衆を前に和太鼓、琴、ピアノ演奏、ソプラノ独唱、デュエットを披露して日本復興の支援を訴え、寄付金1万1492・22ドルを集めた。

チャリティーコンサート発案者の平田真希子さんのピアノ演奏

 コンサートは昨年までロサンゼルスのコルバーン・スクールで学んだピアニストの平田真希子さんが「音楽を通じて被災者のために何かできないか」と発案。当地で活動する日本人音楽家の有志が賛同した。出演者には、グラミー賞受賞アルバムの参加した中村浩二さん(和太鼓)と松山夕貴子さん(琴)も名を連ね、イベントに花を添えた。
 演奏前には、犠牲者に黙とうが捧げられた。プログラムはバラエティーに富み、邦楽、洋楽、男声・混声のコーラスなどが続く。各アーティストは支援を懸命に求め、力強く演奏した。最後は参加者全員で「故郷」を大合唱。深い心の傷を負った故国に思いを馳せ、心を1つにした。
 募金箱には、現金やチェックが次々に入れられた。大きな日の丸の旗が用意され「頑張れ、負けるな、立ち上がれ、世界が応援している、1日も早い復興を祈ります」などと、思い思いのメッセージが書き込まれた。
 アナハイムから夫のフレッドさんと来た中川範子さんは、テレビで大津波による被害を見て胸を傷め「何かできないか」と参加を決めた。合唱団に属したことから、公演ではメロディーに釣られて歌を口ずさみ当時を懐かしんだ。

琴の二重奏を披露する松山夕貴子(左)

「簡単に『がんばって』と応援するけど、避難所にいる人は大変な辛い思いをしている。芸能人のようにトラックに食べ物を積んで助けに行きたいくらい」と述べ、息子から託された300ドルとともに募金箱に寄付金を入れていた。
 高瀬実行委員長から寄付金のチェックが進藤雄介・在ロサンゼルス日本国首席領事に手渡された。あいさつで「日本にとって戦後、最大の試練」と力を込めた首席領事。1万人以上の死者と依然、多くの行方不明者、避難所生活者がいる現状を話した。「世界のNGOから支援や励ましの言葉をもらい、日本の再建の原動力になっている。敬意を表したい」と述べた。
 高瀬実行委員長は「予想の2倍の義援金が集まった」と胸を張り、聴衆と奉仕のスタッフに謝意を表した。【永田潤、写真も】

日系合唱団「LA DAIKU」によるコーラス

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