LAX、総工費40億ドル:着々進む近代化計画、約4万人の雇用創出

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 40億ドルを投資して行われているロサンゼルス国際空港 (LAX) の近代化計画で、ロサンゼルス経済開発公社(LAEDC)はこのほど、同計画により3万9900人近い雇用創出と地域産業におよそ70億ドルの経済効果をもたらすとの調査報告を発表した。
 カリフォルニア州雇用開発局 (EDD)によると、 ロサンゼルス郡の3月の失業率は12%。この数字は4年前の2倍に相当し、地元建設業だけでも5万6500人が失業している。こうしたなか、同空港の近代化工事に伴う大規模な雇用確保に期待の声も高い。
 建設工事だけでも約2万4500人の雇用が見込まれており、製造、不動産、金融、小売業だけでなく、農業にも好影響がもたらされるという。
 LAX近代化計画は、工費34億8000万ドルのブラッドレー国際線ターミナル西コンコースとその関連事業、そして6億3600万ドルをかけて行われているセントラルターミナルエリア(CTA)事業の2つのカテゴリーに分けられ、およそ24の改善・修復計画がある。
 ブラッドレー国際線ターミナル西コンコース事業には、ゲートやフェンスの新設、騒音緩和と手荷物検査の設備導入などが含まれる。CTA事業は、ターミナル4、5、6を対象に、手荷物受取所の修復、新たな売店やエスカレーターの設置などが行われる。
 この一大プロジェクトが、最終的にはLA郡に利益をもたらす価値ある投資になることを踏まえ、LAEDCの代表兼CEOのビル・アレン氏は、「LAXの近代化計画は、利便性に優れ、利用者の需要を叶えると同時に、雇用創出にも大いに貢献するだろう」と述べた。
 LAXの利用者数は全米3位だが、2001年に起こった同時多発テロ以降、他空港が利用者数を延ばす一方で、LAXでは減少傾向がみられた。連邦航空局(FAA)によると、LAXの2009年の利用者数は、2000年より14・7%減の2700万人。全米で最も多い利用者数を誇るアトランタ空港は同時期、7・6%増を記録していた。
 LAXは常にアジアやその他の地域を結ぶハブ空港としての役割を果たしてきた。しかし、航空各社は近代的かつモダンな空港との路線拡大を図る傾向があることから、近代化と効率性強化が課題となっていた。
 ロサンゼルス市のビヤライゴーサ市長は「LAXの近代化プロジェクトは、同市の最も大きな事業であり、雇用創出と経済回復に大いに役立つだろう」と前向きな姿勢を示している。
 またロサンゼルス市議会の貿易・商業・観光委員長を務めるジャニス・ハーン市議によると、現在LAXで乗り継ぎが行われている国際線は、往復便で年間6億2300万ドルの経済活動、3120人の地域雇用があるが、今後は近代化計画により、さらなる利益が見込まれるという。
 今後の各事業の工事終了予定は以下の通り。
 ▽トム・ブラッドレー国際線ターミナル拡大工事(工費15億ドル。12年12月終了予定)。
 ▽ターミナル4、5、6の搭乗手続きロビー、セキュリティーチェックエリア、荷物検査システムの修復工事(工費6億3600万ドル。12年12月終了予定)。
 ▽空港全体のエネルギー供給設備の建設(工費4億3800万ドル。14年8月終了予定)。
 ▽空港全域の老朽化したエレベーター、エスカレーター、歩く歩道の改善工事(工費2億7000万ドル。14年3月終了予定)。
 ▽空港の北と南に延び、ブラッドレー国際線ターミナルまでをつなぐタクシー専用車線の設置工事(工費1億7500万ドル。11年5月終了予定)。
 ▽ターミナル4、5、7、8の新たな売店、食堂の設置(12年夏、終了予定)。
 ▽ターミナル1、2、3、6の新たな売店、食堂の設置(14年初頭、終了予定)。  

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