「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」:300人が出席し祝福、受賞者5人の貢献称える

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表彰状を手にする受賞者たち。左からJACLのジョージ・キタさん、地頭所メアリーさん、田中(宗優)百合子さん、新島乃婦ナンシーさん、新橋律子さん、立川珠里亜さん、南加日系婦人会の柴洋子会長

 日系市民協会(JACL)ロサンゼルス・ダウンタウン支部と南加日系婦人会が主催する、日系社会に貢献した女性を表彰する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の2011年度受賞者の祝賀会が1日、モンテベロのクワイエットキャノンで行われた。家族や友人、日系コミュニティーからの来賓およそ300人が出席するなか、ロサンゼルス郡、ロサンゼルス市からも感謝状が授与され、これまでの功績を称え、祝福した。
 今年度は、地頭所メアリーさん、新島乃婦ナンシーさん、新橋律子さん、立川珠里亜さん、田中(宗優)百合子さんの5人が選ばれた。
 東本願寺の信者である地頭所メアリーさんはUCアーバイン・メディカルセンター臨床研究所の科学者であり、高校のメディカルキャリアクラスの臨時講師も務める。夫に先立たれた後も、常に前向きに人生を歩む母を娘・ステファニーさんが紹介。「ボランティア活動を通して積極的にコミュニティーに参加し、素晴らしい母であると同時に、ひとりの人間として尊敬する」と述べ、娘からの言葉に、目に涙を浮かべる場面も見られた。
 新島乃婦ナンシーさんは、音楽と食に造詣が深く、敬老引退者ホームなどでピアノ演奏会を開き、高齢者を楽しませてきた。出身地沖縄の料理を広め、羅府新報にも長年にわたり料理コラムを連載。紹介者のロドナー・ナカダさんは、日系コミュニティーを音楽と食で満たしてきた新島さんに、感謝の気持ちを述べようと呼び掛け、みなが一斉に「クワッチーサビタン、ナンシーさん」(沖縄の方言で「ごちそうさま、ナンシーさん」)と声を揃え、長年の貢献を称えた。
 幼少の頃から華道、茶道に親しんできた新橋律子さんは、池坊ロサンゼルス支部に入会後、現在はサンファナンド・コミュニティーセンターなどで池坊生花教室を開いている。各地で行われるイベントでは、茶道や生け花の実演を披露し、日本の伝統文化を広く伝える。紹介者のデビッド・大迫さんは「(新橋さんの)日本文化に対する情熱は、常にわれわれにインスピレーションを与える」と評価し、受賞を喜んだ。
 弁護士の立川珠里亜さんは、猪瀬ケイさんが紹介。聖心国際部と国際基督教大学を経た後、東京大学博士課程を専攻、UCLAで修士号、ロヨラ法科大学で法律雑誌の文献編集長を務めた後、法学博士号を取得した。日米弁護士協会理事や、南加日系商工会議所理事、加州訴訟弁護士協会理事および顧問を務め、著書「弁護士が怖い!」を出版するなど、執筆活動にも力を注いでいる。
 

受賞者を代表してあいさつに立つ、田中(宗優)百合子さん

田中(宗優)百合子さんは、東日本大震災の被災地、宮城県出身。オレンジ郡で最初の表千家流茶道教室を開設した後、オレンジ郡仏教会にもクラスを開き、数多くの生徒を育成。茶道を広く伝えた功績を、岡添恭幸さんが紹介した。
 受賞者を代表してあいさつに立った田中さんは、受賞を喜ぶとともに5人がそれぞれの分野を生かし今後も日系社会に貢献していくことを誓った。
 同氏の妹は東日本大震災で被災し、今なお避難所での生活を余儀なくされている。今回の受賞をうれしく思うと同時に、当初は被災地のことを思うと気持ちが晴れなかったという。しかし「人はひとりでは生きていけない。LA郡からも救援隊が現地に赴くなど、助け合いの精神のもと人と人との輪が広がった」と振り返り、「今後も国と国との輪が平和につながると願っている」と述べ、会場からは拍手がわき起こった。【吉田純子、写真も】  

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