センテナリー合同教会:「ありがとうバザー」賑わう―震災復興支援の募金活動も

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大勢の人出で賑わう「ありがとうバザー」

 小東京のセンテナリー合同メソジスト教会は、運営資金捻出を目的とした「ありがとうバザー」を7日、同教会で開催した。主に教会メンバーから寄付された数々の品々が販売され、多くの人出でフリーマーケットのような賑わいをみせた。東日本大震災の募金活動も行われ、復興支援にも力を注いだ。
 毎春開かれるバザーは、売り切れの品が続出する人気イベントとあって、目当ての品や食べ物を求める人が早くから詰めかけ、教会員約100人が忙しく働いた。
 テーブルに所狭しと並んだ品物は、日用品から趣味の手芸品、陶芸品、スポーツ用品などさまざま。コーヒーカップ50セント、フォトフレーム3ドルなどと安価で売られ、掘り出し物を手に入れた参加者は、満足そうに見せ合っていた。教会員が心を込めた手作り料理は、いなり・ちらしずしや、うどん、デザートのまんじゅうなどがテーブルを彩り、どれも「おいしい」と喜ばれた。ブーケは、翌日の母の日のプレゼントにと、買い求める人が多くいた。

同教会に道場を持つ米国松涛館・松林流空手の実演

 サイレントオークションが行われ、小東京商店街や個人からの善意が寄せられた。日本文化にかかわる品が多く見られ、着物に帯、日本人形、高級和食器、風呂敷、墨絵などの品々が競りに掛けられ、参加者は思い思いの値を付け落札を願っていた。
 屋外会場ではビーフやチキンを焼く香ばしい香りが漂う中、新鮮な野菜や各種くだもの、花、観葉植物が人気を呼んだ。子どもたちが各種ゲームに興じ、ステージでエンターテインメントが繰り広げられ聖歌の披露や太鼓演奏、空手などが演じられバザーを盛り上げた。
 東日本大震災の支援活動は、募金に加えTシャツ、ピンが販売された。同教会は世界各国で起こる地震や洪水、ハリケーンに備えて、災害救済委員会を持っており、今回集めた寄付は折半し、同委員会と在ロサンゼルス日本国総領事館を通して被災地に送られる。22日(午後2時〜3時)にはまた、教会の礼拝堂で復興支援のためのチャリティーコンサートが開かれ、クラシック音楽が披露される。
 今回のTシャツは、かつてコマーシャルのイラストレーターとして活躍した日系3世のマイケル・ナカイさんがデザインし、背面に数十羽の鶴と日の丸を描いた。コンセプトは、世界の人々の日本に対する願いを表現したという(千羽)鶴が、日本を表した日の丸に向かって羽ばたいている。Tシャツは、ウエブサイトまたは同教会を通して購入でき収益は全額寄付される。

震災の復興支援活動が行われた。チャリティーTシャツを披露する(左から)久山康彦牧師、デザイナーのマイケル・ナカイさん、マーク・ナカガワ牧師

 ナカイさんは、昨年11月に生まれて初めて日本を訪れた。親戚の結婚式に出席したり、京都を観光し「とてもいい思い出ができた」と振り返る。だが、その数カ月後の日本の惨劇に甚だしく心を傷め「何かできないか」と考えた。「自分のバックグラウンドを生かして、Tシャツを作って売ればいい」と思いついた。「日本の再建は世界の人々の協力が必要。みんなで助けなければならない」と力を込めた。
 同教会は創立114年の歴史を持ち、毎日曜日の午前に日本語と英語に分けて礼拝を行う。宗教の枠を超えて他の宗教、(慈善)団体と交流し地域社会の発展に寄与する。教会の施設を他の団体に開放し、空手、太鼓、クラフトクラスが利用している。また、小東京は近年、コンドミニアムの建設ラッシュで非日系が多く流入したため、それらの住人にもガレージセールなどのために場所を提供し、他人種との交流を深めている。
 英語担当のマーク・ナカガワ牧師は日系異教徒協会の代表を務めており、小東京で執り行われた東日本大震災の犠牲者の追悼集会で司式を行った。同牧師はまた、今年度の二世週祭の実行委員長としても活躍、教会メンバーは誇りに思っている。
 日本語の久山康彦牧師は、日系社会の震災支援活動について「コミュニティーのみんなの気持ちが一つになって日本に向かっていて非常にいいこと」と称賛。教会の活動については「宗教、文化、コミュニティーの持つ価値を大切にして、これらを子どもたちに伝えていきたい」と述べた。
 www.centenaryunitedmethodistchurch.org
【永田潤、写真も】

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