ソーシャル酒クラブ:「東北の酒を飲もう」―交流会開き被災蔵元を支援

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東北の地酒を試飲する参加者

 日本酒愛飲家が日本酒のおいしい飲み方の説明を聞いて知識をつけ、参加者と談笑して友達を増やすイベント「ソーシャル酒クラブ」は、第3回目の交流会をこのほど、小東京の居酒屋&バー「フーガ」で開いた。東日本大震災で被災し、経済的打撃を受けた東北の蔵元の救済を目的にテーマを「東北の酒を飲もう」とし、参加者約50人が美酒を味わった。
 日本国内での地酒の消費は近年、落ち込んでいる。そのため、活路を求め海外進出する蔵元が多い。そんな1社で、ロサンゼルスでも試飲会に積極的に参加する「南部美人(岩手県二戸市)」の社長の久慈浩さんから同クラブに「アメリカで日本酒を飲んでもらい、地元を助けてほしい」と要望があった。

名刺交換を行う参加者

 震災により岩手の太平洋岸の町は壊滅的な被害に遭い、地元の愛飲者も多くが犠牲となり消費に影響が出ている。さらに、他の県でも「放射能汚染で東北の酒は危ない」などの風評が一時出たため、蔵元は二重の苦しみを味わったという。現在は、事実を知った消費者から逆に「東北の酒を飲もう」と助けられているが、売り上げの回復には時間がかかり、厳しい経営が続きそうだ。主催者は「微力でも売り上げアップに貢献したい」と、東北産の地酒を用意した。
 イベントは、試飲会のスタイルで日本各地から11種類の銘酒を揃えた。そのうち、東北からは岩手と福島から4種類を振る舞い、募金箱も設置し、被災蔵元の再建を後押しした。
 ソーシャル酒クラブは、日本食の業界紙「Japanese Restaurant News」と日本の食と文化を紹介する雑誌「Sushi and Sake」を発行するAll Japan News社の主催。イベントの企画・広報を担当する同社の東敬子さんは、今後も月1度のペースで交流会を催す意志を示し「単なる酒興ではなく、参加者が日本酒の知識を増やして、おいしくお酒を飲んでもらいたい」と啓蒙を強調。また「この(異業種)交流会で人脈を広げて、ビジネスにつなげてもらえればうれしい」と希望する。次回開催は、今月末に同店で予定している。
 ソーシャル酒クラブの詳細は東さんまで、電話310・800・0366。
 [email protected]
【永田潤、写真も】

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