歌手・ドミンゴ氏が復興支援:友人と義援金20万ドルを寄付

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義援金を寄付した(左から)ムスコ氏とドミンゴ氏、伊原総領事、米日カウンシルのブライアン・タケダ氏=ロサンゼルス・ミュージックシアター 

4月に日本公演を行なった世界3大テノールのひとり、プラシド・ドミンゴ氏が23日、友人であり同氏が総監督を務めるロサンゼルス・オペラの役員セバスチャン・ポール・ムスコ氏とともに、東日本大震災の被災者への義援金として私財20万ドル(各10万ドル)を米日カウンシルのブライアン・タケダ氏に手渡した。仲介役を務めた在ロサンゼルス日本総領事館からは伊原純一総領事も訪れ、両氏の支援に謝意を表した。義援金は同カウンシルを通して日本の被災地で活動するNPOに送られる。

「被災者を励ましたい」と語るドミンゴ氏   

ドミンゴ氏は、多くの人の尊い命が一瞬にして奪われた地震被害を「大変な悲劇」であったと痛切な面持ちで語り、犠牲者に哀悼の意を表した。義援金に関しては「被災者の方々の役に立てればうれしい」と述べるとともに、「被害にあった音楽学校があれば、その復旧の手助けに充ててほしい」と、被災地における音楽教育の復興も願っていることを示唆した。
震災後、余震の恐れや原発事故で多くのアーティストが日本公演をキャンセルするなか、同氏は4月10、13日に予定していたコンサートを自身の意思で決行。アンコールでは「故郷」を日本語で熱唱するなど観客を大いにわかせた。
コンサートの様子はテレビでも放送され、その姿に多くの日本国民が心打たれた。また会場には募金箱が設置され、収益の一部と合わせて日本赤十字社に寄付している。
1976年以来、公演で20回以上日本を訪れているという同氏は、「日本には思い入れがある」と語る。自身も85年のメキシコ地震を経験しており、被災者の苦悩や悲しみを深く理解していた。「歌を通して被災者を励ましたかった。『音楽の力』は強く、人を励ますことが出来ると信じている」と公演を振り返る。
伊原総領事は、「日本全体としては通常の生活に戻っていかなくてはいけない。影響力のある方が日本で予定通り公演したこと自体が意味のあることであり、大きな励みになった」とし、寛大なサポートに対し謝辞を述べた。
ドミンゴ氏は「1日も早く日本が立ち直ることを祈っている」と、エールを送った。【吉田純子、写真も】

 

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