フレンチ・コネクション

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 現在、タイトル名もまだ思案中の新たな脚本を執筆中だ。恋愛物に似合うロケ地をネットでリサーチ中に、なぜか作品賞をはじめアカデミー賞5部門受賞の「フレンチ・コネクション(1971年)」に辿り着いた。犯罪刑事映画ドラマだが、フランスから麻薬が密輸されていたストーリーで事件の舞台はニューヨーク。「フレンチ」の言葉が魅力的で、とても興味をそそるタイトルだ。
 そんな頃、仲間の脚本家がパリ2週間の旅から戻った。いかにパリの街がロマンチックかを再認識したと、電話口で興奮気味に話してくれた。そういえば、ウッディ・アレンの最新作も「Midnight in Paris」で、そのタイトルだけでワクワクしてくる。もちろん定評あるアレンの作品だし…。
 しかし自分は天才的執筆能力が無い上に、鍛錬された精神力も、能率よい時間の使い方も出来ず、創作力が尽きて幾度も行き詰り、書く作業がなかなかはかどらない。これを俗に「Writer’s Block」と言う。言い訳になる便利な英語だ。
 気分転換に、テレビをオンにすると、ちょうどサッカーのゴールドカップ開催中で、カリブ海のグアドループという国が参加していた。
 人口45万人のフランス海外準県だ。公用語はもちろんフランス語。興味をそそられ、南太平洋やインド洋に散らばるフランス統治の島や領土を示した世界地図を見つけて、眺めた。オセアニアにウォリス・フツナ諸島海外準県がある。人口1万5000人ほどで参政権もある。こんな所にもフランス領があるのか、と不思議な驚きを感じる。
 フランスのパスポートがあれば、いろんなパラダイスのような島に行けて言葉も通じるし、どんなにロマンのある人生が楽しめるのだろうか…。アイスティーを飲みながら、海辺でハンモックに揺れながら、のんびり余生を過ごすのも悪くはないな、と勝手に想像力が広がる。
 恩師から「書けない時に書くのがプロだ」と言われた。書くことは自分との孤独の闘いで苦しいが、脱線しても少しでも楽しんで書けるように、努力しようと思う。試行錯誤しながらの道のりはまだ長い。【長土居政史】

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