メトロ接続公聴会:ビジネスへの影響懸念、経営者ら補償の確約を要求

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6月29日に全米日系人博物館で行われたメトロのコミュニティー・ミーティング。中央は事業の説明をするメトロのドロレス・ロイバル・サルタレリ事業マネジャー


 メトロが計画を進めている「地下鉄リージョナル・コネクター事業」(メトロレール接続)のコミュニティー・ミーティングが21日、29日、30日の3日間、ロサンゼルス・ダウンタウンで開かれた。集まった市民らは、同事業の現状と進行具合に耳を傾けるとともに、工事中に影響を及ぼす周辺ビジネスへの補償などについて、それぞれ意見を述べた。
 29日に全米日系人博物館で行われたコミュニティー・ミーティングには、日系コミュニティーをはじめ、小東京の住民やビジネスオーナー、また隣接するファイナンシャル・ディストリクトやアート・ディストリクトで働く会社員らが集まった。
 会場では、メトロ側がスライドを使い同事業内容を再度説明するとともに、▽地下鉄工事における地質調査を開始▽小東京の1街とアラメダ通りの角(通称マングローブ)から地下鉄工事を掘り始める提案▽1街とセントラル通り角の駐車場立ち退きに伴い、小東京コミュニティーから、バレイパーキング(係員付き駐車サービス)の提案がでていることなどを説明した。
 質疑応答の時間では、約10人の市民が意見を述べ、その多くが4年間の長い工事期間中に起こりうるビジネスへの直接的、また間接的影響への補償や懸念に関するもので、「何かあった時の補償の確約がほしい」などといった声が目立った。
 これに対しメトロ側は、損害対策チームを作り、クレームセンターを開設、工事開始前に建物などの調査をすることや、何か損害が発生した際には真しに対応することなどをあらためて約束した。
 メトロは現在、ルート周辺の地質調査を行っており、秋までには環境アセスメント(EIS/EIR)の最終版を発表、市民の声に耳を傾けた後、メトロの委員や理事会で承認されれば、2013年に工事着工、19年の開通を目指している。
 メトロはまた15日(金)午後4時から6時まで、駅周辺のデザインに関する意見を集めるためのデザインワークショップを日米文化会館(244 S. San Pedro St.)で催す。誰でも参加できる。
 リージョナルコネクター事業は、ロングビーチとロサンゼルス・ダウンタウンを結ぶ「ブルーライン」、また現在建設中の「エキスポライン」(ロサンゼルス・ダウンタウンからカルバーシティー間)が通過するメトロセンター駅と、パサデナからイーストロサンゼルスを結ぶ「ゴールドライン」の小東京駅付近を約2マイルにわたって結ぶ地下鉄事業。開通後は1日約9万人の利用客を見込んでいる。
 同事業や公聴会に関する詳細はメトロのホームページで―
 www.metro.net/regionalconnector
【中村良子、写真も】

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