加州、HV優遇策を終了:普及目的達成、カープール車線走行の特典

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 カリフォルニア州は、ハイブリッド車(HV)に高速道路相乗り(カープール)車線の走行を認める優遇策を7月1日に終了した。これまでHV車に対しては、一人で乗車していても2人以上乗車の車両に限定されているカープール車線を走行できる特別許可を与えてきたが、今後は、1人で乗車の場合は通常の車と同じように普通車線での走行が義務づけられる。
 優遇策の廃止は、燃費が良く環境にやさしいHVを普及させる目的が果たされたとの判断で行なわれた。2005年8月に開始したHV優遇策は、1ガロン(約3・8リットル)当たり45マイル(約72キロ)以上の燃費を達成したHV車なら、運転者が1人で乗車していてもカープール車線の走行を許可していた。同州はこれまで計8万5000枚の優遇ステッカーを発行し、ステッカーが貼られたHVなら、1人で乗車していてもカープール車線を利用することができた。 
 この優遇措置は加州でのHV販売に大きく貢献した。HVが普及したことを受け、州当局は07年にステッカーの発給を終了していた。
 早朝、夕方の通勤時の南カリフォルニアの高速道路の渋滞はすさまじい。これまで優遇措置を受けていたHV所有者は、今までカープール車線を利用することで、交通渋滞を避けて走行できたが、今後は渋滞に巻き込まれざるを得なくなることに落胆を隠せない。
 加州でのHVカープール車線走行の優遇措置は、バージニア州に次いで全米で2番目に行なわれ、当初のHV登録台数は5万7000台だった。8ドルの申請料でステッカーを入手できる手頃さもあり、多くの人が車両管理局(DMV)に走行許可申請をした。7万5000台に達したところで州はいったん申請を締め切ったが、その後、許可台数を1万台追加していた。アリゾナ、コロラド、ニューヨーク州などでも同様のHV優遇策が採られ、メーター・パーキングでの駐車が無料になる特典や税優遇措置が追加されたところもあった。
 加州では現在、車両登録されているおよそ3200万台のうち42万5000台がHVで、近年急速に増加している。価格も通常の車より高いことから、ステータスシンボルにもなっていた。
 当初、優遇措置は昨年末に終了する予定だったが、州政府はこれを半年延長した。HVよりもさらに低燃費のプラグインHVや電気自動車(EV)などに対する優遇措置は今後も続ける。
 許可されていない車がカープール車線を走行していた場合は、違反チケットが発行され、少なくとも罰金431ドルを支払うことになる。 

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