加州知事、ドリーム・アクト承認:不法移民にも民間から学資援助

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 カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は25日、加州のドリーム・アクト法案のひとつで不法移民の大学生にも民間機関からの学資援助を許可する法案「AB130」を承認。ロサンゼルス市立大学で署名した。州政府からの学資援助に関してはまだ承認が行なわれておらず、今後引き続き検討される見通しとなっている。
 およそ100人の学生やコミュニティーの代表者らが集まる中、ブラウン知事は「加州で生まれ、生活するすべての子どもたちをサポートすることは極めて重要なことである。この投資がいずれ文化や経済の発展にもつながる」と述べた。不法移民の学生に対し、州政府から学資援助を許可する法案「AB131」に関しては、同知事は言及しなかった。
 ギル・セディヨ下院議員(ロサンゼルス・民主)が提案した加州のドリーム・アクト法案は、大学に在学もしくは兵役に就けば不法移民でも米国籍取得の道が開けるという内容の連邦政府のドリーム・アクト法案とは異なる。
 セディヨ下院議員は、「加州そして我が国の公共教育機関は、すべての人に平等である」と述べ、民間機関からの援助により、さまざまな壁が立ちはだかる不法移民にも大学で学ぶ機会が与えられるとして承認を喜んだ。
 カリフォルニア大学機構(UC)によると、同大学機構に通う22万人の生徒のうちこの法案の恩恵を受けるのは80人未満だという。また44万人が在籍するカリフォルニア州立大学機構(CSU)では、法的な身分が証明されていなくても州民と同額の授業料を支払っている3600人の不法移民の学生に対し、法案は適用されるという。
 メキシコからの移民で、ウォルナットのマウント・サンアントニオ・カレッジで社会学を専攻するリゴベルト・バルボザ(21)さんは、「法案が可決されたことにより、今後はさらに多くの授業を履修することができ、卒業までの期間も短くなるだろう」と述べた。
 一方、反対派は、「不法に入国してきた学生に学資援助を許可すると、正規に入国してきた学生が援助を受けられる機会が少なくなり不公平だ」と不満の声をつのらせる。
 また、ティム・ドメリー下院議員(ツインピークス・共和)は、公立大学は予算の削減から、すでに授業料の値上げをせざるを得ない状況に立たされていることをふまえ、「深刻な財政難に直面している加州が今直ちに着手しなければならないことは、不法移民への援助ではなく、正規の州民に対する対策だ」とし、優先順位が誤っていることに対する苛立ちをあらわにした。  

 
 

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