熊本県人会ピクニック:「ふるさと言葉」で賑わう、大塚恵理華さんに奨学金授与

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婦人会によるフラダンス・ショー。左手前がリーダーの廣瀬りつ子さん


子供たちによるパン食い競走


 南加熊本県人会(沖田義邦会長)、同婦人会(平野ジャニス会長)の合同親睦ピクニックが17日、ブエナパーク市のジョージ・ベリス公園に130人余りが参加して賑やかに開催された。
 沖田会長、平野婦人会長は開会あいさつのなかで、「多くの同郷会員の参加があり、非常にうれしく思う。今年も皆と一緒に食べて、歌って、踊って、ピクニックを楽しみましょう」と述べ、会員各自の多大な協力に感謝の意を表した。
 一式の司会進行あいさつで平山裕子前婦人会会長は「日本語の継承はもとより、お国自慢とも言える方言を学び、守っていくことの大切さ」を語り、aその意義を強調した。
 同郷人同士の会合やピクニックなどの催しで、懐かしいふるさと言葉(方言)やアクセントで会話すれば、その場の雰囲気も和み、心弾む楽しいひと時がうまれる。停車場の人ごみでふるさとの訛りをなつかしんだ啄木ならずとも、各県人会のピクニックは気軽にふるさと言葉が飛び交う格好の場所。若い会員にとっても共通のふるさと遺伝子ともいえるDNAがめざめて、聞き覚えのあるふるさと言葉が自然と耳に溶け込んでくるに違いない。
 熊本弁(肥後弁)にかぎらず、お国言葉はまぎれもない財産である。日本語、英語に加えてふるさと言葉をもっと多用したら県人会らしさが表れて、さらに楽しく味わいのある集いになるはずだ—という意味合いが平山前婦人会長のあいさつから伝わる。
 ピクニック会場には南加日商、県人会協議会、総領事館から代表が出席し、鳥取、福岡、山口、鹿児島、広島、三重、福島の各県人会代表も顔を揃えて、交流を図った。

ピクニック会場で(左から)沖田義邦会長、平山裕子前婦人会長、奨学金を受けた大塚恵理華さん、溝口チヅ子さん、井芹チエ奨学金委員長


 熊本県人会子弟に贈る奨学金授与式では、今年の受領者に選ばれた大塚恵理華さん(18)に沖田会長から奨学金が手渡された。大塚さんはトーレンス学校区のサウス高校を卒業し、今秋から州立ロングビーチ大学に進学。チャイルドデベロップメントを専攻する優等生で、住友銀行(現California Bank & Trust)の支店長を長年務めた溝口チヅ子さんの孫に当る。坂東流日本舞踊、絵画、ピアノを学び、あさひ学園で日本語に磨きをかけたという。
 ピクニックの第二式は、ラジオ体操で体をほぐしてから、婦人会コーラス部の「火の国旅情」で開幕。カラオケ、フラダンスなどで会場は賑わい、傍らの芝生では子供たちを中心にさまざまな運動競技、ゲームが進行し、歓声が沸き起こる。運動競技の合間には「お楽しみ券」の抽選会が行なわれ、一等の現金300ドルなど高額賞品が用意されて大人たちも大満足といったところ。
 同郷の旧友と久しぶりに出会い、食べて、おしゃべりして、笑い転げているうちに、夏の一日はまたたく間に過ぎていった。【石原 嵩】

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