禅宗寺と西本願寺で盆祭り:両日、大勢の人出で賑わう

0

禅宗寺で盆踊りに熱中する子どもたち

 南加の日系社会は今、各所の寺院やコミュニュティーセンターで毎週末のように盆祭りが開かれていて、多くの盆踊りファンにとっては待ちに待ったたまらないシーズンを満喫している。そんな中、小東京では今年も禅宗寺北米別院と西本願寺羅府別院がそれぞれの寺で、9、10の両日、盆祭りを催した。

金魚をすくって子どもたちは大喜びした(禅宗寺)

 禅宗寺と西本願寺は、1街を挟んで歩いて5分ほどの近さにあり、毎年7月の第2週目の週末に開かれる盆祭りには、両方に参加する人が多く連日、大勢の人出で賑わった。米国の盆祭りは、先祖を供養して仏教に親しみを持ってもらうと同時に、祭りの露店収入による寺の運営資金を稼ぐ目的がある。今年もお参りを済ませた檀家やその家族、ボランティアが猛暑の中、客に対応し祭りを支えた。
 両寺院の境内と駐車場に多くの露店が並んだ。テリヤキチキンやかき氷やタコ焼きなど日本食のほかに、コイントスや金魚すくい、輪投げなどに子どもたちが興じ、ステージではさまざまなエンターテインメントも演じられた。野菜や果物、古本、雑貨も販売され、会場はファーマーズまたはフリーマーケットのような活気で溢れた。夕闇が迫り、盆踊りを待ちかねた法被、浴衣姿にうちわを腰に刺した参加者が櫓を取り囲み、

西本願寺の盆踊りは、櫓を囲んで4重、5重の輪になって踊った

4重、5重の輪を作り音頭に合わせて踊り、祭りは最高潮に達した。
 禅宗寺の盆祭りは、同祭実行委員会が運営し今年で53回目の伝統行事。小島秀明開教師は、米国ではお坊さんが一軒一軒檀家を回り、お経を上げるのは難しいと説明。盆の風習が日本と違うため「寺に1年に1度、亡くなった先祖も集まって、同じメンバーが顔を合わせるのはいいこと」と悟り、「飲んで、食べて、踊って日本文化と仏教文化を学ぶことができる」と、盆祭りの神髄を説いた。
 得意の太鼓を打ち鳴らし、盆踊りをリードした西本願寺の安孫子洋輪番。「先祖に失礼なことをしてはいけない」と力説する。お盆について「先祖に感謝することで心機一転し、どう自分の心を持つかあらためて考え直すことができる」と供養の重要性を述べた。祭りを支えたボランティアには「本当によくしてくれた。(輪番は)ずっと頭(こうべ)が下がったままだった」と、活躍に敬意を表した。【永田潤、写真も】

Share.

Leave A Reply