路線接続案:LTBAとLTBID、メトロ側回答を再検討

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 小東京の事業主らを会員に持つ小東京ビジネス・アソシエーション(LTBA)と小東京の警備パトロールや路上整備などを管轄する小東京ビジネス・インプルーブメント・ディストリクト(LTBID)は19日、メトロが計画を進めている「地下鉄リージョナル・コネクター事業」(メトロレール接続)に関するミーティングを都ホテルで開き、3月に送付した「意見書」に対するメトロからの回答を再検討した。

メトロレール接続の新ルート(上)と旧ルート(下)。長方形のボックスは駅の設置予定位置。Aは「カット&カバー」の予定地。Bは掘削作業に必要な重機の駐車場などとして利用されるエリア(メトロ提供)


 LTBAとLTBIDは、工事により直接影響を受ける会員らにリージョナル・コネクター事業の内容を正しく理解してもらうため、メトロ関係者を招いたミーティングを重ねてきた。その中で、小東京を中心にダウンタウン・ロサンゼルスで行われる4年間の工事中に起こりうるビジネスへの影響や不安、疑問などを集め、3月にメトロへ送付した。
 これに対しメトロは、5月に行われたミーティングの中で質問に口頭で返答回答した後、先月あらためて書面で回答。19日に集まったLTBA/LTBIDの会員らは、それらを再検討するとともに、事業内容のさらなる理解を深めた。
 LTBA/LTBIDは、地下駅設置工事のアクセスとして道路に穴を掘り、その上をコンクリートで一時的に埋める工事法「カット&カバー」について、交通規制や渋滞などによりビジネスへの影響が予想されるため、1街とアラメダ通りでのカット&カバーを避けるよう要請。これに対しメトロは、今までに集まったコミュニティーからの意見をもとに、当初発表された工事範囲よりも縮小した点を強調。その上で、「作業を極力控えるよう検討する」とし、今後もコミュニティーとの対話を続けていくと約束した。
 また、工事期間中に低料金または無料の仮設駐車場が必要であるとの要求に対しては、1街とアラメダ角にあるマングローブの敷地に最低200台分の公共駐車場を用意することを約束。利用者ピーク時間は、バレーパーキング(係員付き駐車サービス)により最低300台分の対応が可能とした。ロサンゼルス交通局(LADOT)との交渉次第では、さらに駐車場を増やせる可能性も示唆した。
 この他、LTBA/LTBIDの要請に応じ、現段階で分かっている工事内容や詳細、今後の事業の進み具合などを説明。さらに、バレーパーキングの運営やビジネスへの損害賠償などの詳細に関しては、秋に発表される予定の環境アセスメント(EIS/EIR)の最終版がメトロおよび連邦交通局(FTA)に承認された後、コミュニティーにより設立される「地域接続コミュニティー・リーダーシップ協議会」(RCCLC)で具体案を話し合う必要があるとアドバイス。そのためにも、コミュニティーメンバーに対し、RCCLCに積極的に参加して意見を述べてほしいとした。
 メトロは22日、路線変更などを含むEIS/EIRの草案の改訂版を発表。意見がある市民は、向こう45日間の公示期間中(7月22日~9月6日)にメトロへ意見書を送付。草案の改訂版は、ロサンゼルス中央図書館(530 W. 6th St.)や小東京図書館(203 S. Los Angeles St.)などをはじめ、メトロのホームページでも閲覧可能。
 www.metro.net/regionalconnector
 メトロは現在、ルート周辺の地質調査を行っており、秋までにEIS/EIRの最終版を発表、メトロ理事会やFTAの承認を経て、2013年に工事着工、19年の開通を目指している。
 リージョナルコネクター事業は、ロングビーチとロサンゼルス・ダウンタウンを結ぶ「ブルーライン」、また現在建設中の「エキスポライン」(ロサンゼルス・ダウンタウンからカルバーシティー間)が通過するメトロセンター駅と、パサデナからイーストロサンゼルスを結ぶ「ゴールドライン」の小東京駅付近を約2マイルにわたって結ぶ地下鉄事業。開通後は1日約9万人の利用客を見込んでいる。
【中村良子】

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