【ぴーぷる】伊東千里さん:「二世週日本祭」を研究するため、日本からボランティアに訪れた武蔵大学の3年生

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 「アメリカで生まれ育ち、英語を母国語とする日系の人たちが、二世週祭という祭りを通じて何を訴え、何を残していきたいと思っているのかを知りたい」—。

1991年生まれ。千葉県柏市在住。武蔵大学3年、英米比較文化学科英語コミュニケーションコース専攻


 昨年、ハワイの日系史を研究する教授からロサンゼルスの二世週祭について教わり、興味を持った。海外でありながら、日本や日本語を誇りに思っている人がいることを知り、日本に住む日本人として新鮮さを感じた。
 さらに学ぼうと、綿密に計画を練り、1カ月にわたる日程表を作成、研究内容をまとめて大学の「海外研修制度」へ応募した。書類審査、面接を経て、研究資金として奨学金30万円を授与された。
 マーク・ナカガワ実行委員長とは、1月から連絡を取り合っている。「英語もあまりできないのに、突然連絡をしてボランティアをさせてくれるのかとても不安だった」というが、滞在中のホストファミリーを手配してくれただけでなく、到着後は日系社会の人に紹介してくれ、瞬時に打ち解けることができた。
 「ボランティアを始めてまだ3日なのに、よそ者で、全く知らない私をみんな温かく迎え入れてくれる。すでに何週間も一緒にいる仲間のようにすら感じる」
 コミュニティーの絆、人と人とのつながりの強さに感動すると同時に、子供から大人までボランティア精神が広く浸透していることに、「日本にはない風潮」と驚く。
 歴史ある二世週祭。続いてきたのには理由があるはず。「きっと、伝えたい、残していきたいという皆の気持ちだと思う。私が海外から日本に戻ってほっとするのと同じで、日系人の皆さんにとってこの日系社会は心が落ち着く場所なのかもしれない」
 向こう2週間のボランティア活動を通じ、「長く続く二世週祭を今後、どう広めていこうと考えているのか、コミュニティーの皆さんに聞いてみたい」。
 日系社会の温かさに包まれ、人見知りする性格をすでに克服しつつある。「勇気を出してやってみれば、何でもできるんじゃないかと思えるようになった」。21日は、街頭音頭に飛び入り参加も考えている。
【中村良子、写真も】

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