佳境迎えた日米の野球

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 大リーグはシーズン終盤に差し掛かり、各地区のペナントレースから目を離すことができない。地元では、残念ながら球団内部のゴタゴタを払拭する活躍ができなかったドジャースは「最下位争い」に甘んじている。
 2位エンゼルスは、昨季のア・リーグ覇者レンジャーズにこれ以上離されてはならない。
 佳境を迎えた野球は、日米のプロに限ってのことではない。野球少年の誰もが夢みる「聖地」甲子園では毎試合、熱闘が演じられてきた。今大会は東日本大震災の被災地復興をテーマにしており、郷里の高校や母校はもとより、被害が大きかった東北3チームへの応援にも力が入ったことだろう。決勝戦では東北勢初優勝の期待も掛かっており、おもしろみは増す。
 列島を大いに沸かせたその甲子園球児たちは大会後、休む間もなく日本選抜チームを結成し国際親善大会に臨む。
 チームは2、3年に1度、日米親善野球大会のため当地を訪問し、高校生らしい全力のプレーを披露、甲子園のさわやかな風を届けてくれる。大会に参加し、後に日本のプロを経て大リーグで活躍する選手もいて、楽しみにするファンも多いが今年の大会は日本開催のため、その勇姿を拝むことはできない。
 今夏は甲子園で活躍したスター選手は来ないが、15歳以下による日米親善少年野球大会が24、25の両日、コンプトンで開かれる。日本からの1チームと地元3チームが総当たり戦で優勝を争う。
 出場選手は、甲子園出場を目指して野球の名門校に入り、プロ、大リーグなどと、大志を抱いている。米国チームの選手も野球学校で元大リーガーから高度な指導を受けて腕を磨くなどレベルは高い。あるチームは今大会に備えてトライアウトを実施して選手を選りすぐるなどの意気込みを感じさせる。親善大会とはいえ、熱戦を繰り広げてくれることは間違いない。
 注目は選手だけではない。日本チームの総監督を務めるのは野茂英雄さん(ドジャースなどの元投手)。迎え撃つアーバインのチームで指揮を取るのが長谷川滋利さん(エンゼルスとマリナーズの元投手)だ。大リーグで成功した日本選手の先駆者2人が育てた子どもたちと、両監督の采配も見ものである。【永田 潤】

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