小東京、ひったくり犯逮捕:容疑者を強制送還へ

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 小東京で高齢女性を狙った連続ひったくり事件の容疑者が7日に逮捕されていたことが羅府新報の調べで分かった。
 事件は7月24日と8月1日に発生。被害にあったのは高齢女性で、ひとりは盲目だった。どちらも歩行をサポートするカートを押して歩いているところを狙われた。 
 2件とも防犯カメラが犯行の一部始終を捉えており、犯人の身長は5フィート5インチ(約165センチ)と小柄で、英語を話す中南米系。またバックパックを背負っていたため「バックパックひったくり犯」と報じられていた。
 ロサンゼルス市警察(LAPD)のジャック・リクター巡査部長によると容疑者は20代で、友人らにひったくりがどれだけ簡単だったかを自慢げに話していたという。それを聞いた人物が警察に通報。被害者や目撃者から寄せられた犯人に関する情報とも特徴が一致していたため逮捕に至ったという。容疑者の名前は明らかにされていない。
 しかし容疑者を逮捕したにも関わらずロサンゼルス市検事局は、確かな証拠がないとして不起訴処分にした。その理由として、被害者のひとりが盲目であったことや、防犯カメラの画像が極めて悪かったため、犯人を特定できないとしている。
 「逮捕した男が犯人であるとわれわれは信じている。しかし、彼を罰することができない」。リクター巡査部長は法の下で容疑者を罰せられない事態を嘆く。容疑者は身柄を拘束されているが、今回の事件の調査で米国に不法入国していたことが明らかになったため、現在メキシコに強制送還する手続きが行われているという。
 小東京エリアはもっとも安全な地域のひとつであるが今回の事件を受け、リクター巡査部長は住民に、街を歩く際には所持品や身に付けている貴重品に注意をするよう呼び掛けている。
 また防犯カメラが犯行の一部始終を捉えていたにもかかわらず、映像の質が悪く犯人と断定できるだけの証拠が不十分だったことから、事件の再発防止のためにも商業主やビルのオーナーに防犯カメラをより鮮明な画質のものに取り替えるよう勧めている。【マイケル・ヒラノ、訳=吉田純子】

 

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