日米修好100周年記念奨学金:日系子弟17人に授与、安井弁護士が基調演説

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今年の受賞者と関係者ら。前列左から6人目が半田会頭


半田会頭から賞状を、鞘野正一さんから奨学金を贈られた荒木健さん(中央)


 南加日系商工会議所(半田俊夫会頭)は7月30日、「日米修好100周年記念奨学金基金」の授与式と功労者顕彰式をモンテベロで催した。29人の応募の中から、特に優秀な成績で高校を卒業した大学進学者17人が選ばれ、それぞれに1000ドルの奨学金が授与された。
 同奨学基金は1960年、日米修好条約締結100周年を記念して南加日系商工会議所が設立。日商のミッションの一つである「次世代のリーダー育成」を目的としている。資金は、会員や日系社会の有志、企業などからの寄付金で賄われており、60年から現在までに総額74万6950ドル、計1620人の日系子弟に授与されている。
 奨学金授与式は、日商のハワード・三好さん司会の下、三好さんの愛娘ニコルちゃん先導による忠誠の誓いで幕を開けた。

受賞者代表で感謝の言葉を述べる角初音さん


 あいさつに立った半田会頭は、ステージから下り、学生らの横に立って祝いの言葉を述べた。「日本・日系の血を引いているということは、自身にとって強みであり、長所である」と学生に語りかけ、その強みを最大限に生かすためにも、日本語や日本文化の習得をアドバイス。また、大学への進学を前にした学生らを「巣を飛び立とうとしている若鳥」に例え、「高く、自由に飛び立ち、自分の道を見つけて。そしていつか、必ず日系社会に戻ってきてほしい」と次世代を担う若者にエールを送った。
 在ロサンゼルス日本国総領事館の小田切敏郎領事は、日本国外務省と国際交流基金日米センター、全米日系人博物館協力により実施されている「日系人リーダー訪日プログラム」を例にあげ、「将来、きっとこの中から同事業に参加し、日系社会のみならず、アメリカを代表として日本を訪問するリーダーが出てくるだろう」と述べ、学生たちの活躍に期待を寄せた。
 学生を代表し、日商はじめ関係者に感謝の言葉を述べた角初音さんは、ジョンズ・ホプキンス大学への進学が決まっており、将来は生化学研究者を目指している。日本で生まれ、2歳でオレンジ郡に引っ越し、4年生で再び日本に住んだ経験のある角さんは、「子供のころに自分が慣れ親しんだ環境とは全く異なる環境で生活したことで、自分自身を輝かせるためのチャンスを逃さないことを学んだ」といい、今後も自身の目標に向かって突き進んでいくことを約束した。

半田会頭から盾を贈られるキティー・山城さん(右)


 また日商はこの日、長年にわたり同基金に貢献しているキティー・山城さんを表彰、感謝状を手渡した。教師を務めていた山城さんは、同基金で秘書兼会計を務める傍ら、日商の上級副会頭や南加日系婦人会の副会長など、数多くの団体の要職を務めてきている。山城さんも学生に対し、「自分を育ててくれたコミュニティーに還元する大切さ」を説いた。
 基調演説は、日商理事のロバート・安井弁護士が行い、日米各界で活躍する日系著名人とその活躍を紹介。「彼らも君たちと同じ、この奨学金をもらった仲間だ。彼らも日系コミュニティーの仲間だ。君たちも、彼らと同じように日米の橋渡し役を担うことになる」と学生らのやる気をかき立て、「将来の目標をはっきりさせ、それに向かってしっかりと突き進みなさい。そして経験を積んで、より多くの人と出会い、チャンスをものにしていきなさい」とエールを送った。
 今年度の奨学金受賞者は次の通り。(敬称略)
 ▽荒木健、陳秀彰、本間チェルシー、稲嶺エレナ、神保ノラン、河野廣則、リー・ダニエル、松本ブライアン、南出真由美、中川ヒロコ、オオサキ・アサ、角初音、高畠由梨、臼井信、山崎キム、山下翔夢、米田優里加
【中村良子、写真も】

基調演説する日商理事のロバート・安井弁護士

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