江戸千家ロサンゼルス不白会:家元招請研究会を開催、茶事の流れを学ぶ

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江戸千家ロサンゼルス不白会研究会の2日目の茶席。亭主・新井宗京、半東・和具名幸子、正客・川上宗雪家元、二客・シェルドン宗園、詰・西村宗櫛


 茶道江戸千家ロサンゼルス不白会(西村宗櫛支部長)は7月22日から25日まで、日本より川上宗雪家元を迎え研究会を開催した。
今年のテーマ「点心懐石による茶事」と「濃茶」が中心となり、22日はオーシャンサイドのシェルドン宗園社中で茶会、23日は教授者を中心に西村会長宅の「錦泉庵」で初座の点心懐石、炭点前、お菓子、仲立ち、後座では花所望、濃茶、薄茶の氷点を学んだ。
 亭主は西村宗櫛、半東は椎名宗梨が務め、正客に川上家元が入った。
 24日は会場をトーレンス市のミヤコ・ハイブリッドホテルに移し、各社中の生徒を交えて初座では簡単点心懐石、後座では濃茶を学んだ。亭主は新井宗京、半東は和具名幸子が務め、正客に家元が入った。午後は家元歓迎昼食会を開催し、夕方より、アーバインの佐藤宗陽宅を訪問し、茶会を開いた。
 25日にはパロスバーデスの藤田宗明宅で茶会を催し、4日間におよんだ研究会の総括を行なった。
 研究会全体を通して指導に当たった家元は、「茶事のスタイル、初座から後座へつながる全体の流れを学んだ。点前ばかり稽古しているのではなく、料理、酒、会話がポイントとなる茶会での初座は、「話題の選び方、話の内容もさることながら、話し上手、聞き上手になるうえで勉強にもなる」とし、日本の学校教育はこれまで「静かにしなさい、話してはダメといったことが長く続けられてきたが、それが日本人の話し下手にも影響したのでは」との感想を述べ、「初座では、正客も二客も亭主と対話するために呼ばれているわけだから、思うことを何でも話したら良い」との解説を加えた。
 家元はまた、細かい所作についても要所ごとに説明。半東が茶を受けるタイミング、床の間の箱書きの扱い方などのほか、茶碗のサイズ、茶と湯の量についても「濃茶が余るのは恥ずかしいことではないが、足らなくなるのは恥」と説明、また、参会者からの質問にも一つひとつ答え、参会者がそれぞれ感想を自由に述べあったりして、内容の濃い研究会となった。(敬称略)  【石原 嵩】

江戸千家ロサンゼルス不白会の家元招請研究会に出席したメンバー

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