震災復興支援に感謝:300人が犠牲者の冥福を祈る

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被災地復興支援者に対する「感謝の集い」は、日米両国の国歌を斉唱し開会した

 東日本大震災の発生から180日目にあたる7日、南カリフォルニアの被災地復興支援者に対する「感謝の集い」が日米文化会館のノグチプラザで催された。諸団体の代表が、震災発生直後から行った寄付や物資提供などの支援に対して謝意を表し、300人を超える参加者が黙とうを捧げ、犠牲者の冥福を祈った。
 同集会は、在ロサンゼルス日本国総領事館が中心となり、JBA(南カリフォルニア日系企業協会)、南加日系商工会議所、南加県人会協議会、日本政府系の文化・日本語、貿易、観光の各機関が共催した。

県人会のブースでは、写真展示が行われ、地酒が参加者に振る舞われた

 多大な被害を出した宮城、岩手、福島の南加3県人会がブースを出した。被災地の被害状況や地元の観光案内、当地での募金活動を写真や図で紹介するパネル展を開き、地震発生から半年が過ぎても依然、避難所生活者がおりインフラ整備が進んでいないなどと、長期支援の必要性を訴えた。支援者に感謝を込め、3県の地酒が振る舞われた。
 救援活動は、世界から150カ国、約50の国際機関が支援の手を差し伸べたという。米国は軍を派遣しトモダチ作戦を展開。さらに、LA郡消防局の救援隊員は、震災の翌日に岩手に赴き生存者の捜索活動にあたった。同隊のメンバーが同集会に招かれ、英雄として活躍が称えられた。諸団体の代表が登壇し、あいさつに立った。
 伊原純一総領事は、大勢の参加に謝意を表した。東北地方を広域にわたり襲った地震と津波の被害の大きさについて「被災者は家族や隣人、家、思い出、それ以上のものを失い、今もなお苦しんでいる。被災地の完全復興は何年もかかる」と説明。日本国内では70万人のボランティアが被災地入りし、30億ドルの復興支援金を集めたとし「被災者は孤立していない」と強調した。
 総領事はまた、世界の多大な支援に最大級の賛辞を贈った。LA郡消防局の救援隊と、仙台と姉妹都市関係にあるリバーサイドの募金活動を称賛。ジャン・ペリーLA市議と他の市議、市長を中心にした市庁舎前での通行車両を止めての募金の呼び掛け、LA市長や多団体の代表による意見交換会と追悼式に加え、市民による各所での慈善コンサートなどの救済活動を振り返った。「被災者の悲惨さに涙したが、世界の人々の支援に感動しても涙した」と話し、「日本は1人ではない。支援を受けたことで、世界とつながっていて、いつくしみ、絆、助け合いを思い知った。日本は震災を克服して震災前よりも強い国になり、国際貢献を果たす」と力を込めた。
 ペリー市議は、市庁舎前での募金活動について「とても光栄で、手伝ってくれたリトル東京のボランティアと喜んで活動できた。人々が助け合って日本の復興と繁栄のために頑張ったことを忘れない」と述べた。
 リバーサイドのロナルド・ラバリッジ市長は、姉妹都市提携を結ぶ仙台市の被災に市民は、被害を写した恐ろしい写真を見て「日本は1人ではない。私たちがついている」と支援を始めたという。何千人という市民が協力した仙台救済の募金活動では、市がこれまでに行った中で最高額の約58万4000ドルを集め送ったとし「姉妹都市のセンダイにチェックを送ることができてリバーサイドは光栄である」と胸を張った。
 日系人司会者2人が、ゆっくりと朗読するように津波の犠牲者と被災地の惨劇を紹介し、参加者の胸を打った。また、南加の多くの学校が千羽鶴や寄せ書きを被災者へ送り、励ました明るい話題も披露。震災後に訪日し各地を旅行した夫婦は、「温かくもてなされ、絆を感じた。ありがとう」と感謝したという。
 総領事は同行事をもって、任期中の公務を締めくくった。日米親善のためにともに汗を流した同志らと別れを惜しんでいた。【永田潤、写真も】

伊原総領事(中央)と写真に納まるLA郡消防局の救援隊員。右端はビル・フジオカLA郡CEO

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