JBA:日系人と親善ソフトボール―地域融和の一環で

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親睦を深めたソフトボールの参加者

 JBA(南カリフォルニア日系企業協会、木下浩一会長)は、活動に掲げる地域融和の一環として10日、ハンティントンビーチの球技場で地元の日系米国人チーム「ドリーム」とソフトボールの親善試合を行った。両者の対戦は昨年に次いで2度目で、JBAが主催するソフトボール大会(今年で48回目)にドリームチームを招き、エキシビションゲームとして交流を深めた。
日系人リーダー訪日プログラムに参加したスタン・コヤナギさんの打撃 親善試合は昨年、JBAが設立50周年記念事業の一環として提案し、実現した。試合は1度限りと決めていたが、負けた日系人側が再戦を申し入れ受け入れられた。各チームはJBAが役員主体、ドリームは日系人が結成した「米日カウンシル」のメンバーを主に構成した。
 激しい雨が降る中、試合開始。昨年の「リベンジ」に燃え練習を積んだドリームが1回、猛攻を見せ一挙7点を奪った。JBAはその裏、走者を出すものの雨でぬかるんだ地面に手を焼き無得点。二回表の途中で、滑りやすいグランドの安全確認のために試合は一時中断。間もなく雨は上がったが、午後に大会が控えておりグランド整備のために試合は中止となった。
 日系人側は控えめに「勝った、勝った」などと喜び、JBAは「なかったことに」。「来年、決着を付けたい」という声が多く聞かれた。中止の試合の代替として、ホームランコンテストが行われ大いに沸き、ドリームチームが勝利した。懇親会では、ドーナツを食べながらの歓談で親睦を深めた。
 米日カウンシルは、日米関係発展に寄与することを目的に一昨年設立された。JBAとは、今回の親善試合のようなネットワーク作りの交流会を開くなどし親交を深めている。3世と4世を中心にした約150人のメンバーは全米に広がり、規模を拡大しているという。政治家や会社経営者、企業の重役、文化人、教育者など多彩な顔ぶれだ。メンバーの約6割は、日本政府が主導する「日系人リーダー訪日プログラム」の参加者で大の親日家が揃っている。東日本大震災の被災者救済の募金活動では、幅広いネットワークを生かし、200万ドル超を集める成果を挙げた。

雨が降る悪条件でも好プレーが見られた

 米日カウンシルは、首都ワシントンで年次総会(10月6〜8日)を開催しJBAを招いている。総会は、各種シンポジウム(教育、非営利、環境・エネルギー、起業など)を開き両国の政財界の重鎮など約200人が参加し、日米関係の構築につなげる。基調講演は、ヒラリー・クリントン国務長官が務める予定。
 今回の親善試合で主将を務め、カウンシルの共同設立者の1人であるヘンリー太田さんは「今年もJBAのみんなと試合ができて光栄。ソフトボールは、言葉や文化などの違いを感じることなくプレーできるので楽しむことができた」と喜んだ。両団体の交流発展を願って「今のプログラムを充実させることが大事。『人と人の関係』を大切にしていきたい」と話した。日系企業の経済活動については「アメリカで、特に南カリフォルニアでは重要な役割を果たしている」と評価し「日系人は各日系企業の重役と知り合うことができて光栄である。これからも仲よくしていきたい」と抱負を述べた。
 木下会長は、深まる交流について「日系社会とのいい関係を維持するために日系人との付き合いは大切」と、試合を企画した意義を強調。「日系人が頑張っていい評判を持たれ、社会から尊敬されているから、後から来たわれわれがスムーズに仕事ができる。われわれの知らないアメリカの文化や決まりなども真摯(しんし)にアドバイスしてくれる」と敬意を表す。今後については「継続することが大事なことなので、継続性のあるプログラムを考えていきたい」と関係の強化を目指す。
 JBAの詳細は事務局まで、電話310・515・9522。
 www.jba.org/
【永田潤、写真も】

大いに沸いたホームラン競争


【写真左】ぬかるんだグランドを整備するヘンリー太田主将【同右】選手の靴はこの通り泥んこ

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