OCJAA:オ郡在住者13人を敬老表彰―八神純子さんが特別出演

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80歳以上の敬老表彰式。13人の元気な長寿者に大きな拍手が送られた

 オレンジ郡日系協会(OCJAA、ジャック内藤会長)は25日、第25回「敬老感謝の集いと日本文化奨学金授与式」をアナハイムのオレンジ郡仏教会で催した。13人を敬老表彰するとともに、日本文化を継承する若者3人に奨学金を授与。エンターテインメントでは歌手の八神純子さんが特別出演してヒット曲を披露するなどし、同郡日系社会の礎を築いた長寿者を敬いながら次世代を担う文化継承者の前途を祝した。

UCIモンテソーリ日本語学園の子どもコーラスによる童謡メドレー

 秋恒例のイベントに約500人の参加者が集まった。東日本大震災の復興支援の募金も行われ、受賞者を日本料理や日舞、日本民謡、演歌、和太鼓、子供のコーラスなど各種余興でもてなし、盛大に祝った。内藤会長があいさつに立ち、25回目を迎えた同イベントについて「世界的な不況の中で継続できるのは、皆さんの絶大な支援のお陰」と謝意を表した。同協会の台所事情に触れ「非営利団体なので運営は難しいが、温かい支援をお願いします」と協力を呼び掛けた。
 来賓として在ロサンゼルス日本国総領事館から進藤雄介・総領事代理が祝辞を述べ同協会について「指導力のある方々が社会の発展に尽力している」と称賛。長寿者に向け「諸先輩は苦労して、戦前、戦中、戦後の激動の時代をたくましく生き抜き、日本の伝統を受け継ぎながら日系社会の発展に貢献した。みなさんの尽力に感謝を申し上げたい」と敬意を表した。南加在住の邦人に長寿者が多いのは「日系社会の助け合いや温かさがあ

上寿(百歳)祝いに参加者全員から万歳三唱を送られ満面の笑みを浮かべる横田喜美子さん(中央)

る気がする」とし、「これからも元気で活躍し、若い人への指導と鞭撻をお願いします」と期待を掛けた。
 同郡在住の80歳以上の長寿者62人を招待し、その中から13人を表彰した。受賞者は折り鶴で作ったレイを掛けられ舞台に上がり、内藤会長から賞状が贈られ、拍手喝采にお辞儀をして応えた。表彰者を代表して梶田昌一さんが「多くの方々に祝っていただいて幸せです。ありがとうございました」と謝辞を述べた。
 今年100歳になる横田喜美子さんが、壇上で長生きの秘訣を披露した。95歳まで車の運転を続けたといい、背筋をピンと伸ばし元気に歩く若々しい姿はとても100歳には見えない。「階段の昇り降りや数独、編み物など常に何かしないと気がすまない。いつも何かして動いている」とハキハキと話した。上寿(百歳)祝いに参加者全員から万歳三唱を送られ満面の笑みを浮かべた。
 特別ゲストの八神さんは歌謡会で活躍後、渡米しシミバレーに住んで20年を超す。「今まで何で歌わなかったんだろう」と話すのは、今回が日系社会のデビューだったから。「お年寄りの方々と、

透き通った美しい声を披露する八神純子さん

世代間のギャップを越えた付き合いをしたい」といい、「水色の雨」や「Mr.ブルー」などヒット曲を含む持ち歌7曲を熱唱。ピアノを弾きながら、また立ち上がって、持ち前の透き通ったパワフルな美声を響かせた。最後は、1980年のNHK紅白歌合戦で披露した「パープルタウン」。手拍子が起こり観衆とともに大合唱し、会場が一体となりフィナーレを飾った。
 公演を終えた八神さんは「みんな楽しそうにされてたので、歌いに来た甲斐があった」と満足感に浸った。日系社会での行事への出演については「機会があればぜひ、歌いたい」と話した。
 内藤会長は同イベントを「お年寄りの方々が喜んでくれたのがうれしい。多くの若い人が手伝ってくれて、成功することができた」と胸を張った。文化人育成の重要性を説き「(受賞者の)若い3人にはもっと努力して立派になってもらいたい」と願った。
 同イベントの収益は、協会が推進する福祉や文化事業、各種奨学生制度などの活動を通し、地域社会の発展のために活用される。
 オレンジ郡日系協会については、電話714・283・3551。
 www.ocjaa.org/

日本文化継承者3人
「一層の精進」誓う

 日本文化継承者を支援する練尾日本文化奨学金は2002年に創設され、各分野で師範や名取りなどになり、将来が嘱望される若者の育成が目的。今年の受賞者は日本語の善太郎エバートさん(シカゴ大・経済学と日本語)と空手二段のマックス西村さん(UCバークレー・社会学)、剣道二段のアンドリュー・ウォルフさん(UCサンディエゴ・化学工学)。授与式では、練尾家から各人に奨学金750ドルのチェックが手渡され、西村さんが代表で謝辞を述べ、各分野で一層稽古に精進することを誓った。

練尾日本文化奨学金の表彰式。左から浅見伸太顧問、練尾家の今村ベティさん、アート練尾正男さん、西村さん、ウォルフさん、エバートさんの代理の母の北川リサ美智子さん、内藤会長

 エバートさんは、協同学園日本語システムで学んだ。国際交流基金の日本語検定のレベル4に合格し、ハーバード、南カリフォルニア両大学の日本語クラスでAの成績を収めた。環境技術に興味を示し、世界の最先端の日本の環境機械を米国に輸入するために非営利組織を設立。得意の日本語を交渉に役立て、日米の懸け橋役となる活躍が期待される。
 空手家の父から英才教育を受けた西村さんは、日本の全国大会で4位入賞を果たした実力者。「教えることも大事で、おもしろい」と日本文化の伝承に意欲を示す。空手の真髄を「試合に勝つことだけでなく、精神面の鍛錬にもなる」と力説する。
 ウォルフさんは、13歳の時に同郡の武道場「武徳殿」の門を叩いた。今日まで6年間修行を積む。 2007年に加州で個人2位、08年に全米で団体優勝を遂げた。「剣道はみんなで一緒に汗を流して家族のように稽古するのがおもしろい」と話した。【永田潤、写真も】

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