反格差デモ、LAで1000人集結:抗議運動、市庁舎前にテント120張

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ロサンゼルス市庁舎前に集まった抗議デモ参加者はテントを張り、広場を占拠した=17日正午、ロサンゼルス市庁舎前

 ニューヨークで始まった経済格差の是正などを訴える抗議デモが15日、ロサンゼルスでも行われ、集まったおよそ1000人が「ロサンゼルスを占拠せよ。国際行動の日」と題したデモ行進を行った。
 行進はロサンゼルス・ダウンタウンのパーシング広場から始まり、ファイナンシャル・ディストリクトを通り、市庁舎へと続き、その後に集会が開かれた。
 ロサンゼルス市議会はこの運動をサポートすることをすでに承認している。ロサンゼルス市庁舎前で2週間にわたり続けられている抗議運動では今のところ逮捕者はでておらず、参加者は警察当局の支持に従い混雑する交通の邪魔にならないよう注意を払っているという。
 17日にも市庁舎前には抗議運動をする人々が120張り以上のテントを張り、市庁舎前の広場を占拠し経済是正を訴えた。一連の抗議運動で広場の芝生が傷つき、およそ5万ドル相当の損害が出ていることに対し、デモ参加者はこれから寄付を募り弁償する意向を示している。
 16日にはロングビーチ市でも約40人が参加する小規模な抗議デモが行われ、男性2人が逮捕された。
 世界各地に広がった経済格差抗議デモの「震源地」のニューヨーク市では15日、抗議行動の範囲がウォール街(金融街)周辺から一段と拡大。同日夕には、繁華街タイムズスクエアに若者や労組関係者ら数千人が集結し、警官隊とデモ隊の小規模な衝突で、警官2人が負傷、計45人が逮捕された。
 デモ隊は「われわれは99%の庶民」「富裕層には増税を」などと書かれたプラカードを掲げ、気勢を上げた。これより先、マンハッタン地区南部などでも数千人がデモ行進し、金融大手シティグループの銀行部門シティバンクの支店前などで20数人が逮捕された。
 また、ワシントンやシカゴ、カナダ国内でも同様のデモがあり、シカゴでは16日までに約175人が逮捕されている。
 デモはインターネット上での呼び掛けにより想定以上の急速なペースで拡大し、東京、香港、パリ、ローマなど約80カ国の主要都市にも飛び火。ローマでは一部が暴徒化し、最近では例のない大規模な騒ぎに発展。70人以上が重軽傷を負う事態となった。
 ポルトガルのリスボンでは5万人規模、スペインのマドリードやギリシャのアテネでも数千〜数万人が参加するデモが発生。マドリードのデモ隊は「銀行に痛み止め(公的資金注入)は十分、安楽死を」と書かれたプラカードを掲げ、金融危機を招いた銀行を批判した。
 一方、ロンドンのデモには、内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ容疑者も飛び入りし、参加者を激励した。
 米国では、オバマ政権が富裕層への増税などで財源を確保して景気・雇用対策を実施に移したい考えだが、野党共和党が猛反対しており、関連法が成立するかどうか予断を許さない状況だ。
 米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の上級エコノミスト(米国担当)、ベスアン・ボビノ氏は「参加者の声が一つにまとまれば、オバマ政権が打ち出した景気・雇用対策を後押しする要因になる可能性がある」としながらも、「『ウォール・ストリート占拠』運動は依然リーダーが不在で明確に組織化されているわけではない」と指摘している。  

 

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