オークランド:反格差社会デモ、警察と衝突

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 カリフォルニア州北部のオークランド市で2日、ニューヨークで始まった反格差社会デモ「ウォール街を占拠せよ」に呼応した抗議行動があり、およそ7000人のデモ隊がオークランド港と市の中心街に集結、再び抗議運動を行った。デモは暴動と化し、警察隊と衝突。警察側は催涙スプレーを使用するなどして沈静化に努めた。
 主催団体は、貧しい人々を置き去りにした資本主義の象徴として、有数の物流拠点であるオークランド港に集まるよう呼び掛けた。デモ隊は2日早朝から荷揚げ量全米5位の規模を誇るオークランド港を占拠し、港は一時閉鎖される事態となった。
 日が落ちるとともにオークランドのダウンタウンでも暴動が勃発。銀行の支店やスーパーの窓ガラスが割られ、付近の建物やビジネスにも被害が及んだ。抗議運動は夜を通して行われ、警察は催涙ガスを使用し排除を試み、少なくとも4人が負傷し病院に搬送されたほか、1人が通りかかった車と接触し負傷。いずれも軽傷だった。
 オークランド市警察によると、この暴動でおよそ40人を逮捕。同市では先月25日にも市庁舎前広場でテントを張り抗議運動を行っていたデモ隊の強制排除が行われ、97人が逮捕されている。
 逮捕者がでたにもかかわらず、デモ参加者は翌3日朝にも再びオークランド港に集まり、港に入ろうとするトラックの通行を阻止するなどの行為を繰り広げた。参加者は、一握りの富裕層だけが優遇されているとして「私たちが99%だ」と気勢を上げた。
 今回のデモでは、先月の強制排除でイラクに派遣されていた元兵士の若者が、警察隊が投げた催涙弾の直撃を受け怪我を負ったことに対する怒りも暴動の勢いを助長。ニューヨークでも2日、この元兵士の負傷や、イラクから帰還後に仕事がないことなどに抗議し、制服姿の退役軍人ら約100人がデモをした。
 一方、ロサンゼルス・ダウンタウンでも2日夜、オークランドでの暴動を支持するデモ行進が行われ、参加したおよそ300人は「われわれは力を得た」「われわれが働けば企業がもうかるだけだ」などと声を張り上げ抗議運動を行った。
 参加者のひとりセラフィム・アンジェリスさんは「同じ目的をもったオークランドのデモ隊に対し、団結心を示すために来た」と訴え行進に参加した。この日は加州の10以上の地域で格差是正を求める抗議デモが一斉に行われていた。
 カリフォルニア州の9月の失業率は11・9%とネバダ州の13・4%に次ぎ全米で2番目に高い失業率を記録。またロサンゼルス市は12・2%で、失業者数は60万人に及んでいる。  

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