南カリフォルニアアジア協会、各分野の専門家招き討論: 震災から8カ月後の日本に着目

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観光、メディの視点から「クールジャパン」について討論するゲストスピーカー

 南カリフォルニアアジア協会が10日、東日本大震災から8カ月を経た日本に焦点を当てた「Japan Rising/世界第3位の経済大国の将来」と題した討論会をカリフォルニア・サイエンスセンターで開催した。日本の政治や経済、エネルギー、テクノロジー、教育、ファッション、映画、食、大衆文化に至るさまざまな分野において日本が世界に与える影響力について、各界の代表者がおよそ250人の参加者を前にパネルディスカッションを行った。
 討論会ではエアバス・ジャパン取締役会長のグレン・フクシマ氏やトヨタモーターセールスグループ・バイスプレジデント兼最高財務責任者のトレーシー・ドイ氏をはじめ、さまざまな分野の代表者がスピーカーとしてテーマに沿った議論を展開し、意見を交わした。

南カリフォルニアアジア協会のトーマス・マクレイン会長(左)と日本から訪米したウェーバー・シャンドウィックジャパンの西谷武夫代表取締役社長

 同協会のトーマス・マクレイン会長は、震災から8カ月が経った今だからこそ、日本の今後の発展についてあらためて考える機会が必要と説く。「テクノロジーやエネルギーなど日本の先端技術は世界に誇るものであり、震災が起き経済的なダメージを受けようとも、日本が世界の経済大国のひとつであることを多くの人が認識すべきである」と力を込める。
 今回のパネルディスカッションは在ロサンゼルス総領事館が協賛しており、新美潤総領事も出席。多方面の専門家が集い日本について多角的に議論することの有益性を強調した。また30年ほど前は日米関係というと貿易摩擦など経済面に注目が集まっていたのに対し、現在は『クールジャパン』と呼ばれる日本の若者文化が影響力を持ち世界各国で支持を集めていることを受け、「日米関係が多層的になってきているとの印象を受ける」と述べた。
 パネルディスカッションでも日本再発見をテーマに「クールジャパン」についての討論が行われた。観光やマスメディアの分野からスピーカーを迎え、即席麺に代表される日本の麺文化や、ヒートテックなどのファッションテクノロジー、京都や温泉、紅葉などの観光名所、映画、アニメ、マンガなど海外から高い支持を得る日本のポップカルチャーなどに焦点をあて、「なぜ日本はかっこいいのか」についての意見交換が行われた。
 東日本大震災の発生後、原発事故などにより日本を訪れる観光客の数は激減。参加者からの質疑応答でも、「放射能汚染が懸念される中、今後どう『クールジャパン』を維持していくのか」との鋭い質問もあった。
 これに対し、米女性人気歌手のレディー・ガガなど親日家の著名人が被災地支援のため訪日し、日本の安全をアピールする活動が日本への観光客増加や「クールジャパン」の動きに大きな影響を与えていることに触れ、日本の魅力や、復興に向け日本が着実に前進していることをあらためて強調した。【吉田純子、写真も】

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