日本映画祭:ハリウッドで「Eiga」披露―山田孝之、日本映画の世界普及願う

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プレミア上映会であいさつする山田孝之(右)と石橋義正監督(写真=木村一也)

 長・短編合わせて19作品を紹介する日本映画祭、第1回「LA EigaFest」が11日からの3日間、ハリウッドのチャイニーズ・シアターで開催された。日本未公開でLAプレミアの「ミロクローゼ」を上映、石橋義正監督と主演の山田孝之があいさつを行いEigaの世界普及に一肌脱いだ。

チャイニーズ・シアターの前に立つ山田孝之(右)と石橋義正監督

 同祭は、作品紹介により日本の映画の存在感を高めることを目的に活動を行う非営利団体「ジャパン・フィルム・ソサエティー」(三石勇人会長)が主催。経済産業省や国際交流基金、JETROなど政府系機関が支援し、日本文化の振興に努めた。
 三石会長によると、日本映画祭は他団体によりLA近郊で行われたことが過去にもあったというが、映画の都ハリウッドでの開催は今回が初という。開催の目的は①一般米国人への日本映画紹介②日本人監督と俳優の才能を発掘しハリウッド進出を支援③日米のエンターテインメント産業の交流促進④東日本大震災の被災者支援―
 同祭の名称を日本語で「Eiga」とローマ字表記したのは、「ANIME(アニメ)」や「MANGA(マンガ)」などのように日本のカルチャーが世界の言葉に育ってほしいとの願いから。三池崇史監督の最新作、市川海老蔵主演の「一命」など大作のみならず、公募したコンペティション作品も出品し若手にチャンスを提供。また、パネルディスカッションやビジネス交流会を開き、日本映画の多彩さを訴えた。

第1回「LA EigaFest」を運営した三石勇人会長


 タキシードと蝶ネクタイで決め、レッドカーペットを踏みしめた石橋監督と山田は、無数のフラッシュを浴びながら劇場入り。あいさつに立った監督は、絶賛された殺陣のアクションシーンについてCGを一切使用せず特殊撮影を駆使したと説明し「この映画祭を機にミロクローゼと日本の映画が世界に広まってほしい」と希望。山田は「日本映画が世界に出て行って注目されることによって、もっとおもしろいものが作れると思う。こういう機会がどんどん増えればいい」と話し、日本映画界全体の発展を願いながら同祭参加の意義を説いた。
 最終日には、東日本大震災の国際支援への感謝と、復興に向けた取り組みを描いたドキュメンタリー映画「東日本大震災の記録、世界の絆へ感謝」が無料上映された。同祭実行委員会は、今回の収益の一部を被災地へ寄付する。
 三石会長は「新しい日本映画界の才能をハリウッドコミュニティーに知ってもらうために5年、10年後を見据えた飛躍を目指したい」と述べ、Eigaの啓蒙活動と同祭の継続を強調した。【永田 潤】

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