ツユキ被告:33人から280万ドル詐欺、オ郡上級裁判所は判決を4日に延期

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記者のインタビューに答える被害者の1人、マーガレット・アボさん(中央)。左は息子のブランドンさん、右隣が同じく被害者のアーネスト・イクタさんとサンディ・カトウさん(写真=グエン・村中)



 日系人の友人など33人から計280万ドルをだまし取った疑いで逮捕されたコト・デ・カサ在住のファイナンシャル・プランナー、ヒトミ・ツユキ被告(57)の判決言い渡しが10月28日、オレンジ郡上級裁判所で行われたが、ジェームス・ストットラー裁判官は言い渡しを11月4日に延期した。
 ストットラー裁判官は、ツユキ被告が9月30日に司法取引で有罪を認めたことは不変であると述べ、起訴内容や司法取引の内容を再度確認するため、延期を決定したと説明した。9月の罪状認否はフランク・ファセル裁判官の下で行われた。
 濃い青色のシャツにオレンジ色のパンツ姿の被告がうつむきながら入廷すると、信頼していたかつての友人に裏切られ、老後や今後の蓄えをすべて失った被害者3人がその経緯を陳述した。
 アーネスト・イクタさんは、「ツユキ被告が刑務所から釈放された後も、元顧客のほとんどはまだ、彼の犯した罪の代償を支払わされているでしょう。賠償は失った分のごくわずかしかカバーされない」と述べ、イクタさんの妻は、失った老後の資金を補うため、69歳でフルタイムの仕事を続けなければならない状況であると訴えた。
 サンディ・カトウさんは、ボイルハイツに住んでいた50年代から被告を知る。被害者の多くが、被告の父が教師を務めていた「金光教ロサンゼルス」の信者だったという。
 カトウさんは2001年7月に、「友人や家族にだけ提供できる投資がある」と被告から連絡を受け、2万ドルのチェックを2枚渡した。うち1枚は、第二次大戦中にトパーズ強制収容所に収容されたカトウさんの父が米政府から受け取った補償金だった。カトウさんの父は、信頼していた友人にだまされたことを知らないまま亡くなった。
 10代の子供2人を抱え、41歳という若さで未亡人になったマーガレット・アボさんは、被告に投資やリファイナンスをもちかけられ、計2万5000ドルを手渡した。しかし、息子の結婚資金のために投資したお金を引き出したいと伝えると、被告は何度もはぐらかしたという。アボさんは「自分を責め、幾度となくストレスで眠れない夜を過ごした」と苦しみを訴えた。
 ツユキ被告は、1997年11月22日からから2007年11月8日までの間、33人から投資などの名目で計280万ドルをだまし取り、オレンジ郡の高級住宅街コト・デ・カサの自宅やマンモスにある別荘、ゴルフの会員権、自家用車の購入などに充てた。
 被告には禁固18年が言い渡される可能性があるが、イベット・パトコ検事局長補佐によると、被告が司法取引に応じたことから、刑期は半分の9年、さらにすでに服役している3年のクレジットにより、約6年で釈放される可能性があると述べた。
【グエン・村中、中村良子】

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