米国トヨタが寄贈:非営利100団体に100台―フェイスブックで一般が投票

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ミニバン「シエナ・モビリティー」の贈呈式。右から4人目がレンツ社長、左隣がプロビデンスのウォーレン代表

 米国トヨタ自動車販売は、全米の非営利100団体に活動に必要な100台の新車を寄贈するプログラム「100 Cars for Good」の募集を5月9日から8月16日までの100

身障者用に改造された乗り降りが安全で容易なシート

日間実施した。当選した1団体「プロビデンス・トリニティキッズ・ケア」への贈呈式を9日、トーレンスの本社で開いた。同社社長とプロビデンスの代表、フランク・スコット市長らが参列し、身障者用の特別仕様ミニバン「シエナ・モビリティー」が贈られた。
 トヨタが行った同プログラムは、社会に貢献するプログラムを推進し、移動・輸送手段の確保が困難な団体が候補となった。選考は、一般がトヨタが持つフェイスブックのページで投票し得票数の多い団体が選ばれた。当選を果たせなかった400団体には1000ドルが贈られた。
 当選した団体は、身障者のための運動プログラムやアニマルレスキュー、自然林保護、ゴミ拾いによる町の美化、視覚・聴覚障害者支援、読書推奨、難病患者支援、和太鼓演奏、食べ物提供、人権などさまざま。車種は、それぞれの活動目的に合わせて選ばれ、ハイブリッドの普通車、ミニバン、大小のピックアップトラックが地元を走り回り、コミュニティーの発展のために活躍する。
 プロビデンスは、ロサンゼルスとオレンジ郡の5施設で小児医療活動を展開する。220人のスタッフが週7日間24時間態勢で、小児を中心に重篤な子どもや経済的に家族が治療費を払うことができない子どもなどをサポート。同ミニバンは、通院の交通手段がなかったり、ホームケアを受ける子どもたちの助けとなる。

トレーシー・ドイさん(シエナ・モビリティーの前でポーズをとるトヨタ自動車USAグループ副社長兼CFO)とプロビデンスのグレン・コマツ医師

 同ミニバンの特徴は、車いす利用者などの歩行が困難な身障者が乗降を容易で安全にできるように改造されており、後部の左右の座席が電動で90度外側に回転し昇降する。プロビデンスのテリー・ウォーレン代表は「トヨタの温かい寄付に感謝したい。われわれの活動では、車の乗り降りが困難な子どもが多いので、この車は本当に価値があり助かる」と述べた。
 トヨタのジム・レンツ社長は、同プログラムについて「当選団体はトヨタが選んだのではなく、一般から選ばれたことに意義がある」と、コミュニティーのニーズが反映されたことを強調。「全米の各コミュニティーで活動する団体を支援することができたことを誇りに思う」と胸を張った。【永田潤、写真も】

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