お江戸一座チャリティーショー、大衆演劇4座長が共演:満員御礼、艶やかな舞台に「おひねり」はずむ

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アンコールの後、出演者全員が舞台に登場しあいさつした

 日本の歌謡曲に合わせて新舞踊を披露するチャリティーショー「お江戸一座」(松原千龍代表)が11日、トーレンスのジェームズ・アームストロング劇場で行われた。今年で7回目を迎えたショーには、地元ロサンゼルスや他州から参加した舞踊家のほか、日本から訪れた九州演劇協会所属の4団体の座長とその一座が、艶やかな大衆演劇を披露。およそ500人の観客で満員となった会場を熱狂の渦に巻き込んだ。

「出世花/火の国一代」を披露した松原千龍代表

 日米劇場が休館のため場所を移して行われたショーの第1部では、舞踊と歌の愛好家が、自慢の歌声と踊りで力の入った舞台を見せた。ショーの主催者であり新舞踊「こだま会」の会主でもある松原代表がとりを務め、華やかに前半を締めくくった。
 第1部の途中で、松原会長から日系パイオニアセンターの平山安正会長にショーの収益の一部が寄付金として贈呈され、平山会長は、「日系コミュニティーの高齢者福祉のために使わせて頂きます」と述べ、松原会長はじめ、日本から参加した4団体の座長に感謝の意を表した。
 チャリティーショーに参加するにあたり、LA郡をはじめ、LA市、トーレンス市、カーソン市、LA市のジャン・ペリー市議から各座長に感謝状と花束が贈呈された。
 第2部で大衆演劇を披露したのは、チャリティーショーには毎回出演している筑紫桃太郎頭取と同氏の息子たちで今回2回目の参加となる「花の三兄弟(筑紫桃之助座長、博多家桃太郎弟座長、玄海花道花形)」、筑紫頭取の呼び掛けに応じ初参加を果たした橘菊太郎座長、大川良太郎座長、市川謙太郎座長の7人。
 登場するやいなや待ってましたとばかりに観客からは大きな拍手が巻き起こり、美空ひばりの「愛燦々」や「川の流れのように」などお馴染みの昭和の名曲から、米人気歌手レディー・ガガの「Telephone」に至るまでバラエティーに富んだ20曲を披露。扇子や刀などを巧みに使って踊り、観客を魅了した。

美空ひばりの「愛燦々」に合わせて踊る筑紫桃之助座長

 ひとたび女形が登場すると、男性が演じているとは思えないほどの美しさに会場からはため息がもれ、そのはかなげな仕草は男性だけでなく女性をも虜にし、「おひねり」を渡しにステージに駆け寄る観客が相次いだ。
 出演者全員によるアンコールの後、筑紫頭取は舞台に三つ指をつき集まった観客に対していねいにあいさつ。「みなさまにまた会いにきます」と誓い、会場を沸かした。橘座長は「観客からエネルギーをもらい、こちらの方が感動した」とアメリカ公演の成功を噛みしめた。
 観客のひとりエレイン・リーブスさんは女形を見て、「男性だとは信じられないほど美しいパフォーマンス。素晴らしかった」と感動した様子。
 公演後、ファンとの触れ合いの時間が設けられ、出演者はサインや記念撮影の求めに気さくに応じ交流を楽しんだ。NHKの紅白などでも舞踊を披露している大川座長は「アメリカ公演は観客の反応がいいとは聞いていたが、それを肌で感じた。久しぶりに舞台で興奮した。楽しかった。」と充実した表情で振り返った。
 アメリカ公演が夢だったという市川団長は「夢が一つ叶った。観客が楽しんでくれているのが伝わり嬉しい」と喜びを表現。花の三兄弟も「前回同様、観客の反応がよく、盛り上げてくれた。また来たい」と語り、ファンからの熱い視線を浴びながら、サインの求めに快く応えていた。【吉田純子、写真も】

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