大日本農会、景山浩さんに緑白綬有功章: 農事功績と日米親善に寄与

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景山さん(前列中央)の受章を祝う出席者ら。前列右端が大日本農会南加支会の野崎住吉会長

 農事功績が顕著な農業従事者に送られる緑白綬有功章の伝達式が15日、ハンコックパーク地区にある総領事公邸で行われた。今年度、南加地区からはウエストサイドで3世代にわたり農園業を営む景山浩さんが選ばれ、家族が見守る中、新美潤・在ロサンゼルス総領事から表彰状とメダルが手渡された。
 

表彰状を手にする景山浩さん(左)と新美総領事

農事功績表彰は、明治14年に日本の農業の進歩、改良を目的に創設された大日本農会が、農業の振興に貢献した人物に対し紫白綬有功章、紅白綬有功章、緑白綬有功章の3種類の有功章を授与するもので、今年で95回目を迎える。現在は桂宮殿下が6代目総裁を務め、毎年日本国内と北米から受章者が選出される。今年は日本で59人、海外では南加地区1人、北加地区1人(間瀬羽護さん)が選ばれた。
 伝達式で新美総領事は、景山さんの受章を「農業の振興と日米の相互理解の促進に貢献されただけでなく、南加地区で3世代に渡り農園業を営み、事業を成功へと導かれた功績は同章にふさわしい」と述べ、これまでの尽力を称えた。さらに同氏の両親が戦争中に多大なる苦労を経験したことにふれ、「今は亡きご両親もきっと今回の受章を喜び、景山さんの功績を誇りに感じていると思う」と祝福の言葉を送った。
 妻のベティさんと娘のダイアンさん、南加庭園業連盟の原田フランク会長、大日本農会南加支会の野崎住吉会長らが見守る中、景山さんは「大変光栄で、身に余る思いです」と受章の喜びを表現。「父と母がこの場にいてくれたらどんなによかったか。両親が農園業をはじめ、数多くの苦労を重ねてきた。この章は両親に捧げたい」と述べた。
 景山さん一家が経営する「FKナーサリー」は現在は同氏の子どもたちが運営する。
 同氏の両親がナーサリーを始めた当初、同地区には多くの日本人が住み始め、それに伴い日本庭園に合う植木の需要が増え始めた。立地も富裕層の多いビバリーヒルズやサンタモニカからも近く、邸宅に庭園を構える住民が多かったことも重なり、事業は拡大。品質がよく種類も豊富なことが評判となり、長年にわたり地元住民から愛され、地域の美化に貢献してきた。
 2009年に同章を受章した小山信吉さんは「日系のナーサリーで親子3代で続いているところは非常に珍しい」とその功績を評価。さらに「苦労を重ねた両親に同章を捧げたいとは立派。昔の1世、2世の人が言うような言葉。その精神が成功の秘訣だったのではないだろうか」と称賛し、景山さんの受章を喜んだ。【吉田純子、写真も】

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