UCLA公共政策大学院:被災地の現状を学ぶ、日本人留学生が訪問を企画

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被災地でのボランティア活動を含む「ジャパン・トリップ」を企画したUCLA「ラスキン・スクール」に通う(左から)岸さん、後藤さん、佐藤さん(写真=後藤さん提供)


 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の公共政策大学院「ラスキン・スクール」(MPP)に通う日本人留学生3人はこのほど、日本に関心、興味を持つ人材をMPPに増やそうと、被災地訪問やボランティア活動を含む東京、宮城、京都1週間周遊の「ジャパン・トリップ」を企画した。公共政策が扱う重要な領域の一つである自然災害対策を学ぶとともに、参加学生たちが将来政策の専門職などに就いた際、日本に目を向けるための土台作りになることを望んでいる。
 「ジャパン・トリップ」を企画したのは、秋学期からUCLAのMPP「ラスキン・スクール」に通う岸雅明さん、後藤暢子さん、佐藤将史さんの3人。
 岸さんは東京大学法学部を卒業後、環境省に入省。主に地球温暖化防止のための新しい制度の設計に従事、東日本大震災の対応やリサイクル対策も担当した。後藤さんは、京都大学経済学部を卒業後、国土交通省に入省。自動車関係の環境対策、住宅ローン減税など住宅購入者の支援政策の企画立案に従事。また佐藤さんは、東京大学理学部卒業後、同大学院理学系研究科を修了。株式会社野村総合研究所に入社、防災、科学技術、高等教育を中心に、官公庁や独立行政法人、公益企業を対象とした政策コンサルティング業務に従事し、震災後は、東北地方の産業団体の復興計画立案を支援した。

「ジャパン・トリップ」の資料を手に協力を求める後藤さん


 渡米後3人は、「アメリカ生活の中で、自分は日本人であるということを日々実感するようになった」といい、「公共政策を学ぶ日本人留学生として、学生のため、スクールのため、また自分自身のために何かできることはないか」と模索した結果、震災から1年となる来年3月に、被災地訪問やボランティア活動を含む3都市周遊のジャパン・トリップを立案した。
 後藤さんは、「MBAと比較すると、MPPではクラスメイトと日本へ訪問する企画は一般的ではなく、UCLAのMPP学生にも日本をもっと知ってもらいたかった」とその理由を説明する。
 3人が開いた説明会には約20人の学生が集まり、関心は高い。MPP卒業生の主な就職先は、連邦や州政府、非営利団体、国際機関、コンサルティング企業などで、ボランティア精神が強く、被災地訪問を含んだ日程は意義があるという。
 被災地では、行政の手の届かない地域や施設への支援を行っている団体「ふんばろう東日本プロジェクト」の有志と協力し、宮城県で実際に支援活動に加わる。また東京では、大臣や事務次官ら有職者との懇談や、東京大学の学生とのディスカッションを予定。京都では、寺社仏閣めぐりや祇園散策をそれぞれ予定している。
 しかし、旅費や滞在費、食費などを含め一週間で約2500ドルと高額なことから、財政面で参加に難色を示している学生も多い。3人は現在、「1人でも多くの学生に日本を体験してもらいたい」と、資金面で協力してくれる企業や団体、個人を探している。詳細は、後藤さんまで、電話424・901・5842。またはメールで―
 [email protected]
【中村良子、写真も】

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1 Comment

  1. UCLA
    UCLA卒業生として、そしてキャリアとしている留学アドバイザーとして、この企画の成功を願っています。3月に東京で会える機会が有ることを今から楽しみにしています。

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