加州知事:増税か教育予算削減か、施政方針演説で州民に訴える

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 カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事(民主)はサクラメントの州議会で18日、知事就任以来2回目となる施政方針演説を行った。20分に及ぶ演説の中で知事は、困窮する加州の赤字財政を解消するため、州民は11月に行われる住民投票で、税率の引き上げか、公立学校への教育予算の削減を実施するかの選択を迫られていることをあらためて強調した。
 ブラウン知事は、2017年まで、年間25万ドル以上の収入がある人を対象に所得税の引き上げを行い、さらに州小売り税を現在の7・25%から7・75%に引き上げることで年間約70億ドルの歳入増を見込んでいる。
 これらの暫定的な富裕層への増税と、州小売税の税率引き上げに加え、同知事は、公立学校の教員削減、公共サービスプログラム、低所得者のためのヘルスケアサービスなどを減らすことが加州財政を立て直す最善の策であるとし、歳出を抑え増税することで92億ドルの財政赤字を解消できると力を込めた。
 もし11月に行われる住民投票で州民が同知事の提案を承認しなかった場合、54億ドルに及ぶ教育予算の削減が行われ、公立学校では授業日数が3週間短縮されるなど大きな打撃を受けることになる。
 07年からの景気後退で州の税収は170億ドル減少。加州の失業率は11・1%(昨年12月)を記録し、長引く不景気の影響を食い止めるためにも、同知事は増税の必要性を訴える。
 一方、加州の共和党議員や増税反対派は、州政府は支出を調整し財政を立て直す準備ができていないと指摘。コニー・コンウェイ州下院議員(共和・トゥーレアリ)は、「ブラウン知事は州民に350億ドルの増税を課すことだけが解決策だと信じ込んでいる」と批判した。反対派からは同知事は加州の将来を楽観視しているとの声が相次いだ。
 さらにブラウン知事は、州政府運営をより効果的に行うため、州公務員のペンションシステムの改革も最重要課題の1つとして掲げた。また総工費が当初の見積もりの2倍にあたる980億ドルに膨れ上がり物議をかもしている高速鉄道計画については、引き続き計画を支持していく意向を示した。
 サクラメントで演説を終えたブラウン知事はその後すぐにロサンゼルスを訪問し、ロサンゼルス市庁舎で施政方針演説の内容について議論の場を設けた。
 続いてバーバンク市の小学校を訪れ、教師らとのミーティングに臨んだ。

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