学校給食、肥満対策メニューが不評:LA学校区、生徒の食べ残し増える

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 子どもの肥満対策の一環としてロサンゼルス統一学校区(LAUSD)が昨年から導入している学校給食のヘルシーメニューが、実は生徒からの支持を得ていないことが明らかになった。
 ニューヨーク統一学校区に次いで全米2位の規模を誇る同学校区は、1日約65万食の学校給食を提供。以前はチキンナゲットやピザなど脂肪分の多いファストフードがメニューの大半を占めていたが、生徒の肥満など健康面への影響を懸念しメニューを一変。
 ヘルシーメニューにはベジタリアンカレーやメキシコ料理のタマレ、キヌワサラダ、タイ料理のパッタイなどが取り入れられ、栄養とヘルシーバランスを考えたバラエティーに富んだ各国料理を考案してきた。同学校区は学校給食の改善を図ったことで農務省(USDA)からも表彰されるなど、その画期的な対策は評価を得ていた。
 しかしメニューの改善が行われてからというもの、生徒たちの食べ残しは増え、ジャンクフードを家から持参したり、インスタント麺を買ったりと、反応はよくなかったという。
 ロサンゼルス郡では児童のおよそ3人に1人が肥満であるとされ、同学校区は2004年に学校内での炭酸水の販売を禁止。翌05年には、塩分を控え、飽和脂肪の摂取を制限し、トランス脂肪酸が含まれる食品の提供も禁止している。また、昨年は風味付き牛乳の販売も禁止。現在は給食に通常の牛乳が出されているが、子どもたちには不評で、健康メニュー料理とともに捨てられることも多い。
 一方、連邦政府は25日、約15年ぶりに学校給食メニューを見直し、全米約3200万人の子どもたちに、より健康的で栄養価の高い食事を提供すると発表した。子どもの肥満対策に熱心なミシェル・オバマ大統領夫人が主導する取り組みの一環。
 今後5年間で32億ドル(約2500億円)の予算をかけて給食の献立を改善。新鮮な野菜や果物を毎日出し、全粒粉を使ったパンやパスタなどのメニューも積極的に取り入れ、牛乳は低脂肪か無脂肪になる。早ければ次学期から実施したい考え。
 同夫人は昨年にも肥満対策の一貫として、健康的な食事の目安となる栄養ガイドを発表。加工食品のカロリー量を減らすよう食品業界に働き掛けたり、学校給食メニューの改善運動をしたりするなど、肥満対策を進めている。  

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