尚道会春季吟詠大会:吟士2人の傘寿祝す

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 国峯流詩歌吟詠・峰月流吟舞尚道会(仁田尾国康・南加地区理事長)の春季吟詠大会が4月29日、ロングビーチ市のハーバー日系人会館で開催された。吟士およそ20人のほか、来賓として菁吟会から明光儀水さん、吟士の友人などが参加する中、今年傘寿を迎えた吟士への記念品の贈呈式も行われ、春の陽気にふさわしい和やかな吟詠大会となった。

入会1カ月目にして大会で吟詠を披露した佐藤清さん

 あいさつに立った仁田尾理事長は、「吟道即ち人道」を心に刻み、吟友同士が和を持って練習に励み、学び続ける姿勢をこれからも継続するよう呼び掛けた。また会員数の減少や会員の高齢化に直面していることを受け、新会員と若い世代の会員を増やすことが今後の課題であるとした。
 今大会が初参加となった佐藤清さんは1カ月前に入会。大会初参加者が毎回吟じる石川丈山作の「富士山」を先輩吟士が見守る中、披露した。
 詩吟は腹式呼吸をすることで大きな声を出すため、健康にも良いとされている。「長くぜんそくを患っていたが、詩吟を始めてから咳が止まり、呼吸が楽になった」と語り、早くもその効果を実感しているようだ。
 また詩吟は練習を重ねるうちに、普段見慣れない難しい漢字にも出会い、「漢字の意味をあらためて学ぶ良い機会になっている」と語り、前向きに学ぶ姿勢が垣間見られた。
 無号から、初伝、中伝、奥伝、皆伝と続き、今年夫妻で80歳を迎えた川崎国精、国慎両氏への記念品贈呈式が行われた。仁田尾理事長からは「尚道会だけでなく、今後は日系コミュニティーのためにも尽力し、100歳になるまで詩吟を頑張ってください」と激励の言葉が贈られた。
 これに対しあいさつに立った国精さんは「年を増しても吟道に励み、先輩吟士や吟友からの指導とご鞭達をよろしくお願いします」と述べ、今後もさらに精進することを誓った。
 その後、総伝、師範吟と続き、みなが吟友の声に静かに耳を傾け、歴史上のさまざまな情景を思い浮かべているかのようだった。【吉田純子、写真も】

記念品贈呈式で(左から)仁田尾理事長と今年傘寿を迎えた川崎国慎、国精両氏

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