UCLAの日本庭園売却問題:差し止め求め訴訟

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ベルエアにあるUCLAハンナ・カーター日本庭園


 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)がベルエアに所有する「UCLAハンナ・カーター日本庭園」と隣接する邸宅の売却を発表したことを受け、カーター氏の相続人4人が庭園の売却差し止めを求め、ロサンゼルス郡上級裁に提訴した。
 原告はハンナ・カーター氏の相続人で、ジェームス・コールドウェル・ジュニアさん、ハンナ・ソワーワインさん、アン・コールドウェルさんと、ジョナサン・コールドウェルさん。
 4人は大学側に対し、「同庭園を永久に管理する」との内容で1964年と82年に元カリフォルニア大学機構理事のエドワード・W・カーター氏と、また98年と99年に妻のハンナ・カーター氏と交わしたそれぞれの契約に反し、売却後の売上金を大学のために使用しようとしていると違法性を訴え、同庭園の保護を要求している。
 庭園は1959年、桜井長雄氏により京都の庭園をモデルに設計。庭園の正面玄関や邸宅、橋などは日本で作られた後、同地で組み立てられ、1961年に完成した。
 これを受けUCLAのジーン・ブロック学長は、「(日本庭園は)教育や研究目的の役割を果たしていない」とし、キャンパス外にあり、訪問者のための駐車場が十分ではないことや、近年の大幅な予算削減により維持費の確保が困難であること、売却による売り上げ金が大学の教育に役立つ用途に使用されることなどを上げ、反論した。
 売却反対を訴える支援者はウェブサイトを立ち上げ、現在までに2500人以上がオンライン嘆願書に署名、ともに庭園の保護を訴えている。支援者の中には、ロサンゼルス自然環境保護団体、米国造園技師協会、アメリカ公共庭園協会、また地元住民など多数が名を連ねている。
 売却反対派が立ち上げたウェブサイトのアドレスは―
http://hannahcarterjapanesegarden.com
【中村良子】

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