和気あいあいとピクニック:鹿児島へ研修生派遣―アイデンティティー確立

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スイカ割りに興じる子どもたち

 鹿児島県人会(西元美代子会長)は22日、ブエナパークのジョージ・ベリス公園で夏恒例のピクニックを催した。バーベキューに運動会、余興ではカラオケ、郷土民謡のおはら節を輪になって踊って楽しむなどし、和気あいあいあと親睦を深めた。鹿児島に派遣された研修生が、収めた成果を報告した。

研修プログラムを成功させた鹿児島ファンデーション。左から山口会長、研修生のマイケル諏訪さん、木下幹事

 西元会長があいさつに立ち「今日は天気がよく、多くの人が集まってよかった。ケガをしないように、みんなで心ゆくまでゆっくりと楽しみましょう」と呼び掛けた。西元さんは、113年の歴史を持つ南加最古の同県人会で、会長職に女性として初めて就任。母県との関係を重んじた歴代会長の方針を踏襲しており今夏、初めて鹿児島を公式に訪れた。伊藤祐一郎県知事を表敬訪問し、県議会議長、鹿児島大学学長、地元の商工業者とも面会して意見交換を行い「有意義な訪問だった。県との連絡をもっと密にしたい」と抱負を述べた。知事は会員子弟の鹿児島での研修を高く評価し、両者は交換学生制度の確立への第一歩を踏み出した。
 同県人会は昨年まで、ピクニックで奨学金を授与していたが廃止し、代わりに会員の子弟2人を鹿児島へ派遣する2週間の研修プログラムを新設した。今年は、夏休みを利用してマイケル諏訪さん(UCサンタクルーズ卒)とメイソン・ウエムラさん(パロスバーデス・ペニンスラ高卒、UCバークレー)の2人を派遣。研修生2人は、県庁をはじめ桜島、鹿児島神社、指宿の露天風呂、県立博物館、焼酎工場などを訪問して、現地の子どもたちとも交流を図った。2人には、会の次世代を背負って立つ、ヘリテージクラブなどでの活躍に期待が寄せられる。

元気よく駆ける子どもたち

 初訪日した諏訪さんは「さつまラーメンや鹿児島牛、黒豚の味が忘れられない」と振り替えり、鹿児島の食文化を堪能。「地元の人に温かく迎えてもらい、とてもいい体験ができた。県人会に感謝したい」と述べた。祖父母にも会って先祖の墓参りをしたことで「自分のアイデンティティーを確認することができたのがよかった」と喜んだ。2人を送った鹿児島ファンデーションの山口弘会長と木下和孝幹事は「鹿児島に実際に行くことで、自身のアイデンティティーが分かる」と口を揃える。木下幹事は「このプログラムにより、今まで遠かった日米間の距離がぐっと縮まったと思う」と強調した。
 バーベキューを焼く香ばしい香りが会場に漂う中、持ち寄った自慢の手料理を囲んで歓談を楽しんだ。食後は、子どもたちが待ちに待った運動会。駆けっこや宝拾い、スイカ割りに夢中になって大活躍。大人も負けじと童心に帰り、ゲートボール、二人三脚、水風船投げ、綱引きに興じた。余興は特設ステージで、県人会所属の「かるかんコーラス」が美しい歌声を響かせ、招かれた各社中が日本民謡、舞踊を披露。参加者180人は、料理、ゲーム、余興のバラエティーに富んだピクニックを満喫し、次回イベントでの再会を約束した。【永田潤、写真も】

子どもたちは、夢中になって宝を拾った


【写真上】輪になって、おはら節を踊った【同下】美しい歌声を披露する「かるかんコーラス」

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