終わった小沢時代

0

 
 小沢一郎氏が民主党を離れた(その後に除籍され、新党を結成)。
 50人ほどの郎党を引き連れた形で…。懲りない人だ。…というよりは、
 そもそも、こういうことしかできない政治家なのだろう、この人は。議員数の数合わせと政局の無理押しだけを得意技とする「壊し屋」。
 最後には壊してしまうのだから、小沢氏は、どんなうそでも平気でつくことができる。「国民の生活が第一」がその典型的な例だ。その政策を実らせるための財源があるかどうかは小沢氏にとってはどうでもよかった。
 出てくるはずの16兆円はどこにもなかった。要は、多くの議席数を有権者が小沢氏に与えればそれでよかったのだ。
 国民を欺いてでも選挙で勝つ。勝って、政治的な権力を自分のものにする。それだけだった。
 その権力を使って、国民のためになることをしようと小沢氏が精力的に動くところを見た、という記憶はない。
 小沢氏の現在の『お念仏』である「消費税引き上げ反対」は、本来は、それはそれで一つの政策だ。
 だが、小沢氏は、その増税なしで見込まれるカネの不足をどうやって埋めるのかについて具体的には一度も語ったことがない。
 日本と日本人の将来が財政的にどんな惨めなことになるかには、小沢氏は関心がない。
 初めから、将来に関わる、そんな高度の政策が思いつける政治家ではないのだろう。
 この人にいま分かっているのは「増税を掲げては選挙で勝てない」ということだけのようだ。
 「筋を通す」という信条が小沢氏にはすっかり欠けている。
 だから、自己保身のためになら、どんな無責任なことでも言ってのける。他人のせいにしてしまう。「誠実」という言葉も小沢氏には無縁だ。
 11日に立ち上げられた新党の名が「国民の生活が第一」。こんな目くらましに日本人はもうたぶらかされてはならない。【江口敦】

Share.

Leave A Reply