国際交流基金:地元小学校に3万ドル授与

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「日本語講師給与グラント」としてウォルター教育委員長(中央)に3万ドルの小切手を手渡す伊藤所長(左)と川村統括役(右)

 国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター(伊藤実佐子所長)は2日、日本語教育の発展とそれに尽力する講師の給与をサポートするため、グレンデール学校区バデューゴ・ウッドランズ小学校の日英二カ国語イマージョン教育プログラムに対し、「日本語講師給与グラント」として3万ドルを授与した。同統一学校区で行われた授与式では学校区理事会メンバーが揃う中、伊藤所長と同基金本部の川村裕統括役からクリスティン・ウォルター同学校区教育委員長に小切手が手渡された。
 日英二カ国語イマージョン教育プログラムは日英バイリンガル教育のひとつで、同校では2010年秋学期から行っている。
 同プログラムを実施している学校は全米でも数少なく、南カリフォルニアでは同校とカルバーシティーにあるエルマリノ小学校だけ。そのため同学校区だけでなく、ロサンゼルスやパサデナ学校区から入学してくる生徒も多いという。
 幼稚部から小学校3年生までの148人の生徒が1日の半分を英語で、残りの半分を日本語で全教科学んでおり、習字や太鼓など日本の伝統文化のほか、季節ごとに違う日米の行事も同時に学んでいる。
 クラスは生徒の半分が日本語を、残りの半分が英語を話す生徒で構成され、日英両語を使いながら学ぶことで互いの言語能力を伸ばしていく。
 日本語を話す生徒は日系人もいれば、両親の仕事の都合で在米中の日本人の生徒も多い。一方で米国人の生徒の親は、学生時代に日本語を学び、子どもにも日本語力を身につけさせ、将来は日米の懸け橋となる人材になってほしいとの願いから入学を決める両親も多いという。
 同プログラム・スペシャリストのアヤ・テイラーさんは、「生徒の語学力は家庭の環境にも左右されるが、日本語をまったく知らない米国人の子どもたちも日本語で各教科を学ぶことで、普段使わないような理科や数学の専門用語も身につけることができ、語学力の幅も一段と広がってきている」と話し、同プログラムの成果を実感しているようだ。
 伊藤所長は今回の支援が同プログラムの運営維持のために充てられ、さらに3年生向けの新規コース拡充のために活用されることを受け、「このグラントが同校のイマージョンプログラムだけでなく、ロサンゼルス地区における日本語教育の発展と促進につながっていくことを願っています」と述べ、ウォルター教育委員長は同センターからの温かな支援に感謝の言葉を述べた。【吉田純子、写真も】

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