日本人チームが24時間完走:10選手が連帯、クラス3位

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快音を響かせ第2コーナーに向かう佐久間玲子さん

 24時間耐久ミニバイクレースが9月29、30の2日間、ロサンゼルスから北東へ約90マイルのウイロー・スプリングス・レースウエーで開かれ、初参戦した地元ロサンゼルスの日本人チーム「ソリダリティー(連帯)・ムーブメント」が、目標とした完走を果たした。参加12チーム中で総合7位、クラスでは3位入賞という好成績を収め、チームの名の通り「連帯」を維持しながら走った選手10人は、歓喜の表彰台でシャンパンファイトを堪能し美酒に酔った。

ソリダリティー・ムーブメント(右、311)と他2台による激しい2位争い

 メンバーは、ツーリングに出掛けたり、ともにレースを楽しむバイク仲間。チーム名は「戮力協心」(りくりょくきょうしん)という四字熟語から命名し、仲間との連帯―「心を1つにして調和を図り、24時間を走り続ける」という思いが込められている。このレースに向け、前哨戦として4月に開かれた8時間耐久レースに参加し、手応えをつかんだ。レース資金の調達は、企業からスポンサーを得たり、メンバーが出し合った。
 チームのバイクは、ヤマハ製125ccのエンジンを積んだモトクロスタイプの一般市販車。エンジンはノーマルで、主な改造はタイヤとサスペンションに限りスペシャルパーツを装着した。ゼッケンは、東日本大震災の復興を祈願し震災発生日の「311」を着け、被災地へエールを送った。
 レースは正午にスタートし、昼夜休まずに走る。24時間という長丁場のため、無理をせずにペースを守りながら1周(0・625マイル)約1分で着実に周回を重ね、暑い昼間は20分で、夜間は30分から1時間でピットインする作戦を取った。ピットではライダー交代、燃料補給のほか、バイクをより扱いやすくするためのサスペンションのセッティング変更も行った。 
 猛暑の昼の走行を無事に終え、夕闇の中でもエンジン音がサーキットに響いた。夜は、仮眠をとりながら順番にコースに出てそれぞれの役割をこなしていく。初体験の夜間走行は神経を使い疲労がたまったが、日の出とともに元気を取り戻した。ゴールが間近に迫るにつれ「転ばないように」と慎重になり、緊張は高まったという。

レース中にフロントのサスペンションを調整した

 スタートから丸一日が経過し、チェッカーフラッグを受けた。3回の転倒があったもののダメージは少なく、計1131周、24時間を走り抜き、念願の完走を果たした。メンバーは、心地よい疲労の中で達成感に浸り喜びを分かち合った。
 チーム唯一の女性ライダー佐久間玲子さんは、今回が初のレース出場。デビューがいきなりの24時間レースだったが、練習走行を重ね自信をつけた。「転んでケガをしないように丁寧に走った。一般道を走るよりも安全に感じ、楽しかった」と述べた。本職は幼稚園で園長を務めており、園児ともバイクの話をしたりするという。
 チームの代表の久保田友徳さんは、「完走という目標が達成できてとてもうれしい。もっと過酷と思っていたけど、チームワークを発揮して頑張ってくれ走りきれた」と喜んだ。来年の同レース参加については未定としながらも「今回は気心の知れた仲間と和気あいあいとレースが楽しめたので、仲間との絆を大切にしてまた出たい」と意欲を示した。【永田潤、写真も】

ルマン式スタートで勢いよく飛び出す第1ライダーの柳澤仁さん(311)


バイクを寝かせてコーナーを回る柳原ジェイさん


ピットインのサインを出すスタッフ


バイクを囲み、写真に納まる24時間レースを完走したメンバー

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