あっという間の1年

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 今年も残すところ、あと10日ばかり。師走のこの時季は、仕事納めやクリスマス休暇に合わせた残業や、迎春準備に追われ、慌ただしい年の瀬を送っていることだろう。
 日本では、お歳暮が届き、餅つきをし、おせち料理を作ったり、年賀状を必死になって書いている人々の姿が目に浮かぶ。大晦日の昼は大掃除をして、夜は年越しそばを食べ、こたつに足を入れて、みかんを食べながら紅白歌合戦を見て除夜の鐘を聞くなど、一家団らんのひとときが何とも言えない。
 ここアメリカでは、サンクスギビング後から、ホリデーシーズン真っただ中。クリスマスソングが町中で聞こえ、プレゼントを買ったりそのカードを送ったりまた、もらったり、子どもたちはサンタクロースがやって来るのを待ちわびるなど、みんなが思い思い楽しみ、見ていて気持ちがいい。
 年末はまた、今年1年を振り返る時期でもある。まず、思い返すことは、自分のことだろう。新年に今年の抱負を決めるが、実行に移すことは稀で、やってみたものの継続できずに諦めることが多い。挫折に悔いないどころか、新年の決意が何だったのかさえ覚えていないこともある。そして、365日ある長い1年が、2、3カ月しか経っていないと思うほど実に早く、あっという間に感じ、光陰を惜しむ。
 先日、ダニエル・イノウエ米上院議員が他界した。日本でも功績が報じられ、日本の味方になってくれたことを称賛しうれしく思った。日系社会でもまた今年、仕事や私生活でお世話になった人との別れがあった。悲報を聞くたびに故人の偉大さをあらためて思い知り、恩人を見習う気持ちが湧いてきた。
 今年は、米大統領選を筆頭に各国でリーダーを決定する国政選挙が行われた。日本と重要な関係のお隣の国々でも新政権が生まれるなど、来年は日本を取り巻く環境が大きく変わることだろう。近隣諸国と、いざこざが絶えない1年だっただけに、新政権への期待は高まる。【永田 潤】

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