ラインダンスレッスンを行う新城講師(手前左)と同クラブの会員たち
 趣味の会「大正クラブ」は17日、モンテベロのクワイエットキャノンで新役員就任式と新年親睦会を開催した。3年間会長を務めた鈴木博久氏から新会長に就任した福岡健二氏が紹介されると、会場に集まった会員らおよそ100人は鈴木氏のこれまでの尽力をたたえるとともに、新会長の就任を祝福した。
新会長に就任し今後の抱負を語る福岡氏
 同クラブは大正生まれの先人たちが創設し、趣味を楽しむ会として発展してきた。当初は大正生まれ限定だったが、現在では会員のほとんどが昭和生まれだ。
 あいさつにたった鈴木前会長は「同クラブはみなで仲良く楽しく過ごすことが活動の趣旨。30年以上続いている無料健康診断を昨年も無事終えられたのもボランティアとして参加してくれた会員のおかげ」と述べ、協力に感謝の意を表した。
 無料健康診断は、日系医師や同クラブメンバーの協力のもと、毎年300人以上が来場する。
 その資金集めのため、毎週金曜日に小東京のメリノール教会でダンス教室が開催されている。参加者にはドネーションを募り、その収益が健康診断の運営に充てられている。
 生徒にダンスを教えている新城デービッド講師も、もとは同クラブのダンス教室に通っていた生徒。現在はおよそ30人の会員に教えており、約25年間ボランティアとして続けているという。
 大正クラブは今年で48年、2年後には50周年を迎える。当初は300人いた会員も年々減少しており、「会員数を増やすための対策を考えていきたい」と福岡新会長は力を込める。また「時代の流れ、世の中の移り変わりに合わせて前進していかなければならない」と説き、同クラブのさらなる発展に向けて気持ちをあらたに前進していくことを誓った。
欠席の倉田医師、平川看護助手に代わり、代表して福岡新会長(右)から感謝の楯を受け取る前田医師
 須賀正広・在ロサンゼルス日本総領事館首席領事をはじめ、日系諸団体の代表者がそれぞれ祝辞をのべ、鈴木前会長の3年間の尽力を労い、福岡氏の新体制に期待を寄せた。
 この日は無料健康診断でボランティアとして診療に携わってきた倉田フレッド医師、前田ガイ医師、平川マスコ看護助手の3人に特別協力者表彰として感謝の楯が贈呈された。
 第二式では新城講師によるラインダンスレッスンのほか、カラオケ大会、ドアプライズなどが催され、会員らは親睦を深めながら楽しいひと時を過ごした。【吉田純子、写真も】

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