故郷から高校生2人招へい:経験積み、視野を広げる

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ホストファミリーのボガードさん夫妻(両端)と9日間暮らした中島さん(左から2人目)と小林さん(右隣)

 南加道産子会(千歳香奈子会長)は毎春、故郷北海道から高校生を招いたホームステイプログラムを実施している。今年は小林ひかるさん(留萌高2年)と中島幸亮さん(札幌西高2年)が参加した。3月24日から9日間滞在して米国人家庭で生きた英語を学びながら、各所を訪れて異文化を学ぶ貴重な経験を積み視野を広げた。【永田潤】

ホームステイをしてアメリカの家庭料理を味わう中島さん(中央)と小林さん(右隣)

 高校生2人は、UCLAや加州立大ロングビーチ校、全米日系人博物館、地元の高校などを訪れ、観光ではカタリナ島、ロサンゼルス・ダウンタウン、ハリウッド、オルベラ・ストリート、ディズニーランド、大リーグ観戦、サイクリングを満喫した。敬老引退者ホームでは、配膳のボランティアも行うなど、充実した日々を過ごした。ともに初の海外での生活で、習慣の違いなどにカルチャーショックを受けながらも、好奇心旺盛な若者らしく柔軟に適応。「人との出会いと、学んだことを将来に役立てたい」と意欲を示した。
 実際に住んでみて、米国と米国人の印象について気付いた点が多かったという。小林さんは「日本人とは物の見方や考え方が違って、日本のよい面と悪い面が分かった。アメリカは人種が多いので、互いを尊重しながら発言して、行動しているような感じがする」。中島さんは「知らない人同士でも、すぐに会話して打ち解ける。すごくオープンで、びっくりした」と述べた。
 エルトロ高校とカルバリーチャペル高校を訪れ授業を見学した。中島さんは、「先生がほとんど話す」という日本との違いを見出し「みんなが積極的に手を挙げて活発に発言している。

ホストファミリーとカタリナ島でジップラインを楽しんだ

意見を述べ合い、自己主張ができていて印象的だった」と感心していた。2人は、同年代の生徒と話をし意気投合。Eメールアドレスを交換しあい、フェイスブックでもつながり、友情関係を温めることを楽しみにしている。
 ホームステイ先では、米国の一般家庭の生活を体験した。健康面で気にしていたアメリカンスタイルの食事だが、小林さんは当初抱いていた脂っこく不健康なイメージを変えられたという。ワッフルの朝食から始まり、ハンバーガーにパスタ、デザートにはクッキー、ヨーグルト、毎回違った数種のフルーツを食べ「健康的な食事を出され、おいしく食べている」と喜んだ。中島さんは英会話が得意ではなく、たいへんだというが「スラングや教科書には出てこないユニークな表現を分かりやすく教えてくれるので、とてもためになった」と語り、英語の上達を日々実感したという。ともに「優しくて、とてもいい夫婦にお世話になった」と口を揃えた。
 プログラムを終えた2人。小林さんは、以前から外国に住む夢を持っていたが、今回の滞在でその夢はさらに膨らみ留学を志望するようになったといい「将来は地域振興のための仕事に就きたいと思っている。道産子のよさを世界に発信し、アメリカで学んだ経験を生かしたい」と抱負を述べた。中島さんは「将来の役に立った。日本の外の世界を知らないことが分かり、ショックが大きかった。人生観が変わった」と自らの成長を喜んだ。

UCLAでは、札幌出身の山川健太郎医師(右)の案内で手術室などを見学した

 道産子会からは、バーベキューパーティーの歓迎会から各所訪問の付き添い、送別会を開いてもらうなど歓待を受け、感謝の念に堪えない2人。道産子会のメンバーから実体験を聞かされ、小林さんは「それぞれの人がしっかりした考え方を持っている。目標を持って夢を叶えるなどし、参考になった」と刺激を受けた様子だった。
 ホームステイプログラムは、道産子会の創立25周年を記念して1997年から始まった。毎年2人の高校生を招き、今年までの16回に32人が参加した。日本にはOB会があり、道産子会と連携しプログラムを支援している。
 小林さんと中島さんのホストファミリーのドン、ジュディー・ボガードさん夫妻は、2005年から生徒を受け入れている。一昨年にはOB会から北海道に招待され「日本にいる多くの『息子』と『娘』の元気な姿を見ることができてうれしかった」と再会を楽しんだ。夫妻は「子どもたちは、毎日の会話で英語がどんどんうまくなっていく。日本と違った文化にふれることで考え方が変わり、成長していく姿を見るのがうれしい」と話し、今後も生徒を世話するという。
 www.nankadosankokai.org

道産子会が開いた高校生の歓迎会

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