骨粗しょう症:専門家2人が予防指導

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カルシウムが豊富に含まれる食品を紹介するパール・キヨムラ・イイズカ管理栄養士


「自覚症状がなくとも骨密度検査を受けて」とアドバイスするシャロン・ミズカミ・カトウ理学療法士


 ガーデナ・パイオニア・プロジェクト(ジョージ・タカキ会長)とガーデナ市高齢者局は9日、全米に900万人の患者がいるといわれる「骨粗しょう症」をテーマに、専門家2人を招いた健康教育セミナーを催した。会場には予想を上回る250人以上の参加者が集まり、同症状への関心の高さを伺わせた。
 骨粗しょう症とは、骨を形成する速度よりも吸収する速度が速くなることで骨が弱まる病気で、高齢者に多くみられる。骨が変形し、背中が曲がり、姿勢が前のめりになることで首や腰に負担がかかるなどの症状がでる。また、骨が弱まることで転倒する以外にも、激しく咳をするなどといった軽い負担で骨折しやすくなる。
 セミナーでは、トーレンスのアトランティス・フィジカルセラピーで骨粗しょう症を専門とするシャロン・ミズカミ・カトウ理学療法士が、日常生活に簡単に取り入れられるミークス法の「姿勢チェック」や「座り方」などを指導。カトウ氏自身も骨粗しょう症と診断されたことから、自身の経験も踏まえ、より多くの人に正しい情報と予防対策法を伝えたいとした。
 「姿勢チェック」では、普段よりも2インチ伸びたつもりでまっすぐに立ち、頭の先から一本のヒモで体が引き上げられる感じでお腹に力を入れ、胸を張り、あごを引き、両肩を後ろに引く。また「座り方」のポイントは、背もたれに寄りかからず椅子の少し前の方に腰掛け、両足の裏がしっかりと地面に着き、均等な力で地面を押すよう座る。
 同氏によると、「骨折するまで骨粗しょう症に気付かない人が多い」といい、50歳以上の女性2人に1人、また男性4人に1人に骨折の危険があるという。これを受け、「自覚症状がなくとも骨密度検査を受けて」とアドバイス。転倒は外出時よりも自宅で起ることが多いとし、日ごろから正しい姿勢を心がけるよう呼びかけた。
 第2部では、パール・キヨムラ・イイズカ管理栄養士が骨粗しょう症予防として、カルシウムとビタミンD摂取の大切さを強調。穀物、野菜、果物、ミルク、肉・豆類をバランスよく食事に取り入れるようアドバイスした。また、適度な運動とアルコールを控え、喫煙は厳禁とした。
 成人が1日に必要なカルシウムは1000から1200ミリグラムで、これは牛乳またはそれに代わる製品3杯分に匹敵。カルシウムの吸収を助けるビタミンDの摂取も重要で、ビタミンDが含まれた牛乳などがいいとした。
 カルシウムが豊富に含まれる食品として、普通の牛乳の他にライスミルクやアーモンドミルク、豆乳、ヨーグルト、チーズ、豆腐、納豆などをあげ、野菜ではキャベツの原種とされるケールやホウレンソウ、枝豆、また果物ではオレンジにも含まれるといい、カルシウムとビタミンDが含まれたオレンジジュースなどもいいと話した。さらに、魚ではサケの缶詰めやイワシに多く含まれ、柔らかくなった骨も一緒に食べるといいとした。
 サプリメントに関しては、一回の摂取が500ミリグラム程度になるようにし、医師の診断がない限り、一日に2000ミリグラム以上は摂取しないよう呼びかけた。
 母親が骨粗しょう症により骨折し、寝たきりのまま亡くなったと話す参加者のハルエ・ヤスナガさんは、「他人事ではない」と真剣にメモを取った。これからは、カルシウムを多く含むケールやホウレンソウなどを積極的に食べ、毎朝30分の散歩を続けていきたいと話した。
 86歳になるトミコ・スギシさんは、週2回の太極拳、週一回のゴルフに加え、ボランティア活動や音楽クラスにも参加し、食生活にも気をつけているという。この日のセミナーでは、毎日できるエクササイズがとてもためになったといい、さっそく今日から取り入れたいと話した。
 ガーデナ・パイオニア・プロジェクトのタカキ会長は、「これだけ多くの参加者があったのは初めて」と驚き、参加者に貴重な情報を提供できたことを喜んだ。
【中村良子、写真も】

カトウ理学療法士が説明する「立ち方」を実践する参加者

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