美川憲一さん、敬老に再訪:居住者との約束果たす

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再会の約束を果たし、熱唱する美川憲一さん

 NHK紅白歌合戦に26度出場の実績を持つ歌手の美川憲一さんが12日、ボイルハイツの敬老引退者ホームを慰問し、「さそり座の女」などヒット曲を独特の艶のある歌声で熱唱した。美川さんの敬老訪問は3年半前に次ぎ2度目で、居住者と交わした再訪問の約束を果たした。

美川さんは、一人ひとりに優しく語りかけた

 前回の服装は「(自分らしくない)地味な衣装を着て来て残念がらせて、みなさんに申し訳ないことをしてしまった」と後悔した美川さん。今回は「名誉挽回」と、無数のスパングルがキラキラと輝く派手なショッキングピンクのスーツの出で立ちで登場。衣装替えも行い「(派手な衣装は)この年で似合うのよ。喜んでもらって、お洒落してきてよかった。化粧もちょっと濃いめにしました」と笑わせた。
 歌は「ご当地ソング」と呼ばれる地方をテーマにした懐かしい「柳ケ瀬ブルース」「新潟ブルース」「釧路の夜」から最新までの計8曲を披露した。美川さんは地方との絆を大切にしており、これらご当地3曲は、それぞれの町に歌碑が建つほど地元市民に愛されている。今回約束を果たした敬老の居住者に対しても同様の気持ちで接した。ステージを降りて会場を練り歩いて歌い、握手して触れ合うなどファンへの旺盛なサービス精神が光った。
 得意の話術では、番組収録時の共演者や芸能界の逸話をおもしろく紹介。デビュー当時の自身については「美少年と言われて、青春路線で売り出し、もてはやされたけど、今は…」などと、笑いを誘った。来年デビュー50周年を迎えるといい「厳しい芸能界を生きてきた。(初出場した)紅白にもやっとの思いで出ることができた」と、苦労話を織り交ぜて振り返り「こうしてみなさんの前で歌えるのが幸せ」と、歌一筋に生きる素直な気持ちを表現した。

美川さんと念願の対面を果たした「ロサンゼルスの美川憲一」のジャニー山路さん(左)

 最後の曲に選んだ5月にリリースしたばかりの「生きる」について説明し「応援歌です」と強調。「最も尊い生きることをテーマにした歌で、聴いてもらって1つのエネルギーにしてもらえたらうれしい。『生きなきゃいけない』という気持ちになってもらえたら幸せ。悔いのないように諦めず、力強く生きて下さい」と優しく語りかけ、歌に入った。
 歌い終え「それぞれ生き方が違い、人生が違う。毎日の生活でいろんなたいへんなことがあると思うけど、少しでも長く生きよう」と呼びかけ、「居眠りする人がいると思ったけど、いなかった。しっかり聴いてくれてうれしい。また、歌いに来たい。お待ちいただきたい」とジョークを交え、再訪問を誓った。
 花束の贈呈は、居住者で「ロサンゼルスの美川憲一」こと、ジャニー山路さんが務め、念願の対面を果たした。山路さんは、当地の歌合戦で奇抜な衣装で美川さんの物まねをし、場を大いに盛り上げている。美川さんは以前から山路さんのパフォーマンスを知っており「物まねしてくれてありがとう。これからもお願いね」と期待を寄せた。
 歌い終えた美川さんは居住者に感謝し「歌詞を口ずさんでもらえた。年代を乗り越えて生きた人たちなので、私の歌から感じてもらうものがあったと思うと、うれしい。本当に来てよかった」と喜んだ。デビュー50周年については「ロサンゼルスとラスベガスでやりたい。それが実現できるように頑張りたい」と抱負を述べた。【永田潤、写真も】

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