奈良会長が6期目続投:大型ねぶた 来年の二世週祭参加へ

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祝杯を挙げる新年会の参加者。中央が奈良会長

祝杯を挙げる新年会の参加者。中央が奈良会長

 南加青森県人会は12日、小東京のミヤコホテルに約50人の参加者を集め、2014年度総会と新年親睦会を催し、奈良佳緒里会長の6期目続投が承認された。来年の二世週祭で大型ねぶたが参加することが報告され、郷土文化の紹介に誇りを持つメンバーは、晴れの舞台へ士気を高めた。
 奈良会長が新年のあいさつに立ち、来年の第75回記念の二世週祭パレードに青森から大型ねぶたを呼ぶことを伝えると、会場はどっと沸いた。奈良会長は、ねぶたを成功させるためには活動資金集めとメンバー増強が重要だとし、会員の結束と協力を求め「今年も仲よくし、みんなで楽しく県人会を盛り上げましょう」と呼びかけた。
会場を笑いに包んだコメディアンの神田瀧夢さん

会場を笑いに包んだコメディアンの神田瀧夢さん

 乾杯の音頭を囃子保存会で活躍する山村俊夫さんがとり、昼食へ。刺身や焼き魚、天ぷらがきれいに盛り付けられた弁当を広げ、故郷の話に花を咲かせた。サプライズのゲストは、ロサンゼルスを拠点に活動するコメディアンの神田瀧夢さん。日米の文化の違いを英語でこっけいに紹介し、会場を笑いに包んだ。じゃんけんゲームは勝負が決まる度に一喜一憂し、地酒や青森の特産品などの賞品を取り合い白熱した。
 昨年までリトル東京協議会の会長を2年間、今年は二世週祭実行委員長を務める岡本雅夫氏が「小東京の今と、今年の二世週祭」と題し講演を行った。同氏はかつて、ねぶた実行委員会の理事として活躍し、地元小学生に金魚ねぶたを持たせてパレードに参加させた。自らも小型ねぶた「暫(しばらく)」を制作し、提灯持ちとして練り歩くなど、小東京と、ねぶたをこよなく愛する。
 岡本氏は、小東京について再開発の波に乗りビジネスが潤い、また市民と市警が一体となり防犯に取り組んだ結果「深夜を過ぎても多くの人で賑わい、ゆっくり食べて、遊べる安全な町になった」と強調した。「非日系の流入を大歓迎する」という一方で、その文化が根付いてないと指摘し「日本文化が見直されている」と力説。その文化の担い手とコミュニティーを守る日系人を中心とした若者の活躍を紹介した。二世週祭のテーマは「継続は力なり」を予定しており、その好例が2007年以来ほぼ毎年参加の「ねぶただ」と力を込め、メンバーのさらなる団結を促した。
熱演で盛り上げたねぶた囃子保存会。手前の太鼓奏者が木村昭さん

熱演で盛り上げたねぶた囃子保存会。手前の太鼓奏者が木村昭さん

 最後は、「待ってましたー」の声援の中、「お約束」の囃子保存会が登場した。笛と鉦(かね)、太鼓が息の合った演奏で熱演、「ラッセラー」と勇ましい掛け声を張り上げるハネトは元気に跳ね、会場は熱気に包まれた。太鼓を叩く木村昭さんは、弘前市出身で昨年入会した。パレードに参加し「とても盛り上がって楽しかった。地元の文化をアメリカで紹介できてうれしかった」と振り返り、月1度の同郷人との稽古を楽しみにしているという。
 奈良会長は、ねぶたが二世週祭に初参加した2007年の翌年に会長に就いた。ねぶたは、最初の1回限りということだったが、ねぶた囃子保存会を県人会の中に発足させ、日系の各種イベントで披露するなど郷土文化の普及に努めてきた。そして、日系社会の有志と協力し、中型ねぶた、子どもねぶたを、ほぼ毎年パレードに参加させると「大型ねぶたを再び」という気運は高まり、これらの地道な活動が実を結ぼうとしている。奈良会長は「みんなの努力でここまで続けることができている。ねぶたは、青森県が与えてくれた日系社会とリトル東京、県人会の宝である。この大きな財産を守って次の若い世代に伝えていきたい」と述べた。【永田潤、写真も】
新年を祝った青森県人会のメンバー

新年を祝った青森県人会のメンバー

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